本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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風邪薬の副作用:だるい、吐き気、めまい、下痢はなぜ起きるのか?中医学の理論では、薬で風邪が悪化したからです

【※本記事は2019-06-28更新しました】

 

病院の風邪薬を飲んで、だるい、吐き気、めまい、眠気、下痢、便秘などの副作用はよく起きます。しかし、皆さんは高熱、咳さえなければ、風邪が治ったと思うでしょう。

 

事実は違います。

病院の薬で治ったのではなくて、ただ単に風邪のウィルスが、もっと深い体内に叩き込まれただけです。

 

なぜこう言えるのか?

今日は中医学の理論で、細かく説明しようと思います。

長文の小論文ですが、参考になると幸いです。

 


 

こんばんは。李哲です。

中医学に詳しくない方のために、この記事を書きました。

 

私も勉強中の未熟な者で、教科書みたいな記事を書くのは恥ずかしいです。でも、中国語では抛セン引玉 といいますが、もっと勉強した方の指摘など受ければ光栄です。

 

1.生薬の古典は「神農本草経」 (省略で本経と言う)。

 

2.生薬の処方箋の古典は、「傷寒雑病論」 。(省略で傷寒論と言う)

 

3.中医学理論の元は、「黄帝内経」 (素問と霊枢,二つがある)

中医学の全ての治療は、この「黄帝内経」 に書いてる原則に従っています。

 

特には 「黄帝内経」は、鍼灸との関わりが深くて、たくさんの治療法則と治療のツボを書いています。

 

中医学理論の聖典:『黄帝内経』(こうていだいけい)

中医学理論の聖典:『黄帝内経』(こうていだいけい)

 

中医学を勉強したい人は、

以上の本をたくさん読まないといけないですね。

 

今日は「傷寒雑病論」 を例にして、

なぜ病院の風邪薬がよくないか?

風邪薬の副作用というのは、一体どんな意味があるのか?を説明します。

 

 

体を守る6つの壁・防衛線(六経弁証) 

中医学の理論では、人間の体を6つの防衛線に分けてます。体を守る6つの壁ですね。

 

その六つの壁(防衛線)は、

太陽(一番外側)→陽明→少揚→太陰→少陰→厥陰(一番奥)と言います。

 

以下では分かりやすいマークとして、A→B→C→D→E→Fと表現します。

 

簡易図面で表示すると、こんな感じ。

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第1層目:太陽病(A)の主な症状

一番外側は「太陽」(防衛線)、皮膚のところです。

 

「太陽病」の主な症状は以下の通り。

先に古文を載せて、その後に直訳します。

 

太陽病、発熱、汗出、悪風、脈緩者、名為中風。

太陽病、或已発熱、或未発熱、必悪寒、体痛、嘔逆、脈陰陽倶緊者、名曰傷寒。

引用元:『傷寒雑病論・辯太陽病脈証並治』

 

▼直訳します。

太陽病の症状は、寒気がする、風を嫌がる、悪寒、発熱、頭痛、体の筋肉痛・関節痛など。

太陽の防衛線ががやられたとき、現実によくあるのは風邪、水痘、発疹、インフルエンザなど。

 

風邪は漢方薬・鍼灸で簡単に治せるので、まったく効かない抗生物質で免疫力を傷つける必要がありません。以下は一つの治療例、参考になると幸いです。

 

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第2層目:陽明病(B)の主な症状

古文を引用して、そのあと直訳します。

 

少陽陽明者、(中略)大便難是也。

 

問曰:陽明病外証雲何?

答曰:身熱、汗自出、不悪寒、反悪熱也。

引用元:『傷寒雑病論・辯陽明病脈証並治』

▼直訳します。

陽明病の自覚症状は、体が熱い、熱がり、汗かき、便秘が見られる。 

後世の漢方医たちがさらに定義したのは、口臭、イライラ、落ち着きがないのも、陽明病の症状です。

 

大腸がん、女性の更年期障害、子供の自閉症、多動児、大人の躁うつ病は、みんなこの陽明病の範囲です。便秘を治して、胃腸の調子を整えれば、自然に治ります。

 

便秘は第2層目に属する病気、ひどくはない段階です。

ちなみに、中医学では『陽明無死症』と言います。

その意味は、病気が第2層目の防衛線:『陽明』に止まった場合、治療しなくても死なない。

 

大腸がんも、この陽明病です。

しかし、今の大腸がんの治療例を見てください。

大腸がんで死んだ人は、まだ少ないですか?

 

なぜ死なないはずの大腸がんで死んだのか?

これは手術・抗がん剤をすすめた担当医に聞くべき。

 

担当医が手術・抗がん剤を受けて死ぬか生きるか、チェックしたほうがいいです。

 

漢方医が大腸がんを治した例は、以下の記事をご覧ください。

 

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第3層目:少陽病(C)の主な症状

先に古文を載せて、その後直訳します。

 

少陽之為病、口苦、咽乾、目眩是也。

本太陽病、不解、転入少陽者、脇下鞭満、乾嘔不能食、往来寒熱、脈沈弦者、胃不可発汗、吐、下、与小柴胡湯。

引用元:『傷寒雑病論・辯少陽病脈証並治』

▼直訳します。

少陽病の症状は、

口の中が苦い、喉が渇く、めまいがする。

わき腹が腫れて苦しい、気持ち悪い、吐き気がして食べられない、身体が熱くなったり寒くなったりする。などの症状が見られます。

いわゆる胆嚢炎、胆嚢結石、マラリア、リンパ節腫脹、リンパ癌などは、少陽病の範囲です。

 

マラリアは、2000年前の『黄帝内経』に治療法が書いてあって、後世の鍼灸医たちは治した例がたくさんあります。以下の記事で詳しく説明しているので、良かったご覧ください。

 

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第4層目:太陰病(D)の主な症状

 

先に古文の引用です。

 

太陰之為病、腹満而吐、食不下、自利益甚、時腹自痛。

引用元:『傷寒雑病論・辯太陰病脈証並治』

▼直訳します。

太陰病の症状は、お腹が張って食べられない、下痢がひどい、たまに腹痛がある。

膵炎、膵臓がん、食中毒、コレラなどの伝染病が、この範囲に入ります。大昔、ヨーロッパ・中国で伝染病がはやったとき、激しい下痢で死んだ人が多かったです。

 

古代の中医学には、コレラの治療例がありました。

以下の記事をご覧ください。

 

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第5層目:少陰病(E)の主な症状

古文を引用します。

少陰之為病、脈微細、但欲寐。

少陰病、吐利、躁煩、四逆者、死。

少陰病、悪寒、身蜷而利、手足逆冷者、不治。

 

引用元:『傷寒雑病論・辯少陰病脈証並治』

▼直訳します。

少陰病の症状は、脈が細くてとても眠い(だるい)。

重症の場合は、嘔吐と下痢、寒くて全身が縮まる、手足が氷みたいに冷たくなる。

西洋医学でいう腎不全・腎炎・心不全・心膜炎・心筋梗塞などは、この範囲に入ります。

 

心筋梗塞を例にすると、病院は良い解決策がないけど、漢方薬なら1週間で諸症状が治ります。以下は一つの治療例、参考になると幸いです。

 

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第6層目:一番奥の厥阴病(F)の主な症状

先に古文を引用します。

 

厥陰之為病、消渇、気上撞心、心中疼熱、飢而不欲食、食則吐蚘、下之、利不止。 

引用元:『傷寒雑病論・辯少陰病脈証並治』

▼直訳します。

厥陰病の症状は、

とてもお水を飲みたがる、みぞおちあたりが熱くて痛い、気が上がって心臓辺りをぶつける感じ、お腹空いてるのに食欲がない、食べると寄生虫を吐く、ひどい下痢。

西洋医学で言う肝臓がん・肝硬変・寄生虫感染などが、この「厥阴」の範囲に入ります。


中医学でいうのは、「厥阴」の段階まで来たときは、死亡の確立がとても高い。一番肝心な奥まで侵略されたので、治すのには難しくて、時間がかかるわけです。

 

西洋医学にとって肝臓がん・肝硬変になったら、あとは肝臓移植くらいしかできません。中医学ではまだ治す余地があります。症例として、以下の記事を参考にして下さい。

 

li-hari.hatenablog.com

 

6つの防衛線は病気が悪化・良くなったかを判断する基準

 

大昔は、化学薬品がなかったです。

みんなが病気になっても、以上の6段階の症状でした。


中医学は、このように6段階に分けて人間の体を見てるから、病気が今どの段階にあって、病気が回復?悪化?を判断します。

 

中医学は6つの防衛線で、病状を判断する。

中医学は6つの防衛線で、病状を判断する。


そして、6段階の定義があるから、西洋薬の副作用もすぐ分かる。

本来この段階にないはずの症状が出たのは、薬の副作用しか考えられません。

 

中医学では「風邪(ふうじゃ)は万病の元」だと言います。すべての外部から入る病気は、最初ただのかぜ(A、第一層目)。風邪をちゃんと治してないから、A(第一層目)からF、Dになるのです。

 

外部からの風邪(ウィルス・菌)は、A→B→C→D→E→F順番で入るときもあるし、A→→Cなど飛び級で入る時もあります。

 

もっと中に入るかどうか。

飛び級するかしないかは、患者さんの免疫力によります

 

免疫力(中医学で謂う正気)が強ければ、飛び級が生じない。AからE・Fになったりしません。

 

免疫力が弱いと、A→B。A→Cなどになります。

よっぽど免疫力がガタガタでない限り、A→E(もしくはF)になりません。


面白いのは、病気が治る時は逆の方向。
つまり、F→E→D→C→B→Aになる。

患者さんの免疫力が強ければ、一気にF→→C→→A。F→→D→→Aになるときもあります。

 

体奥にあった病気が外側に出た時、風邪の症状が現れます。

それを証明した一つの治療例が以下の記事です。

 

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風邪薬で悪化したのは、だるい・吐き気・めまい・下痢などの自覚症状で分かる

 

それでは、

皆さんよく飲む風邪薬を例にして話します。

 

風邪薬を飲んで、眠くなる・だるくなる方は多いでしょう?

熱は下がったけど、なぜか身体がすごくだるい.一日寝ても眠い。

 

皆さんは熱が下がれば風邪が治ったと思わないで下さい。

 

本当は違います。

これは風邪が治ったのではなくて、一番外側の防衛線「太陽」から、4段階も飛ばして5番目の防衛線:「少陰」に入ったから、めちゃくちゃ眠いのです。

 

風邪薬で便秘になっちゃう原因は、直接に1層目の「太陽」から2層目の「陽明」まで入ったからです。めまいがするのは、1層目の「太陽」から、3層目の「少陽」に入ったからです。

 

風邪の頭痛、熱は治ったけど、腹痛・下痢になったのは、4層目の「太陰」に入ったからです。

 

運が悪い人は、薬をちょっと飲んだだけで一番奥の「厥阴」まで入る。

風邪のウィルスが、6番目の防衛線「厥陰」:肝臓に入るとどうなるのか?

 

西洋医学でいう劇症肝炎(急性肝不全)、肝臓がんが、「厥陰病」に属しています。

 

いまある劇症肝炎(急性肝不全)は、風邪を西洋薬で治したから生じた副作用。

最初の風邪のとき、西洋薬で症状を体内に押し込んだから、飛び級して肝臓まで入っているのです。

抗生物質だと飛び級して悪化する

抗生物質だと飛び級して悪化する

 

ちなみに、漢方・鍼灸で風邪治療をする場合、中に飛び級して入る事はありません。

 

漢方にとって、風邪を治すのは朝飯前。

風邪の処方箋は以下の記事にあるので、どうぞご覧ください。

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li-hari.hatenablog.com

 

風邪薬だけではなくて、ほかの鎮痛剤.睡眠剤.抗うつ剤.抗がん剤…なども同じです。

 

本来の症状がなくなったけど、違う苦しみ.痛みなどが出てくる。

これは治療ではなくて破壊です。

 

終わりに:自分の体の感覚を信じてください

 

たくさんの患者さんは、副作用の症状を無視して、すべて病院の先生に任せていますがこれは大間違いです。

 

本当の治療は、必要悪・仕方がない副作用が生じません。

病気がよくなっているか、悪くなっているか、あなたは自分で分かるはず。

 

あなたの調子を判断するのは、他人が決めるものではありません。

 

ニハイシャ先生は、アメリカ人の患者によく話してました。

あなたは私を信じなくても、漢方を信じなくてもいい。でも、自分の体の感覚だけは信じて!あなたの体はあなたを騙しません!」

 

あなたの辛いところを1番分かるのは、あなたで先生ではない。

あなたの辛いところを1番分かるのは、あなたで先生ではない。

 

いつか中医学が主流になったときは、「自分の体の感覚を信じる」ことが常識になるでしょう。

 

その時になったら、最先端と言われる機械なども一切不要。

国のお金の節約にもなる。

一石二鳥のことです。

 

問題は、こうなると儲けがないから必死に反対して、悪口を言う.偽情報をばら撒く人たちがいる。なんか今の原子力発電所に似てるような感じですね…