【※本記事は2019-05-01更新しました】
「尿の勢いを良くする方法はないのか?」
「腰痛、足がつる症状もあるけど、一緒に治せないのか?」
本記事はその答えに応じる治療例です。
足つぼ整体の効果は目に見えるもの、鍼治療ならさらなる効果があります。
いったいどんな患者さんが、どんな風に変わったのか?
読んでいただけれっば分かると思います。
それでは、まいります。
- 中医学と西洋医学は、尿に対して認識が違う
- 足つぼ整体で尿の勢いが良くなって、4~5年前とは比べ物にならない
- サプリメントには騙されないで!尿の勢いを見れば、効くか効かないかがすぐ分かる!
- 「小建中湯」を飲んで、尿の出がさらに太くなった
- 65歳過ぎても、朝たちが出るようになった
中医学と西洋医学は、尿に対して認識が違う
こんにちは。李哲です。
中医学で健康であるかどうかを判断する6つの健康チェック。
分かりやすいというのは、患者自分でも調子がよくなっているかが分かるし、先生が治療の方向を決めるときにも役に立つ。
問題は、西洋医学では尿検査をするけど、尿の勢い.尿の色などは気にしない。
なぜかというと、理論の土台が違うから。
西洋医学は、目に見えるものしか考えてないけど、中医学は目に見えない「気」(エネルギー)の世界まで配慮してるのです。
中医学には、
「気」.「血」などの概念があります。
「血」というのが、現代医学で言う血液検査に近い(近いけど同じものではない)。
それ以外に、「気」の検査はないですね。
「気」は自然の風みたいに感じられるけど、目に見えて計れるものではない。
だから、西洋医学は足りないのがあると言います。
もちろん、尿検査はその価値があります。
例えば妊娠したかどうかは、すぐ尿検査で分かる。
わざわざ有能な中医学の先生を探して、脈など見せる必要がないから、こういう所ではテクノロジーが効いている。普及する価値があります。
しかし、ただの尿で内蔵がどうなっているかを判断するとき、西洋医学は物足りない。
中医学ではどう分析するかを、
今日は一人の例で説明します。過去記事にも書いた方です。
足つぼ整体で尿の勢いが良くなって、4~5年前とは比べ物にならない
この前来た時、話を聞いてみたら、歩くのはほとんど問題ない。
若い時みたいに大幅で長い距離が歩ける。足のしびれも出ない。
昔は寝るときに足がつって、寝ながら足をいろいろ曲げないと眠れないそうでしたが、現在は普通の仰向けでも足を伸ばして寝れます。
お爺ちゃんのもう一つの変化は、尿の勢いが良くなりました。
40年前とは比べられないけど、4,5年前と比べたら全然比べ物にならない。
これは下腹部の臓器たちが、
よく働いていることを証明します。
腎機能が良いか悪いかは、わざと尿を出してもらって検査する必要まではありません。
例え話ですが、ちょうど小便が終わった人に、「今から検査するので小便してください。」と言っても無理じゃないですか?
小便の勢いが良いか?悪いか?
この質問だけで分かります。
中医学の問診で尿の色など聞くのは、
体内が熱すぎか寒すぎかを判断するためです。
熱すぎの場合は、尿の色が濃い黄色。
炎症があるときは、赤くまでなるし小便するとき痛いです。
冷えた場合は、尿の色が透明。
頻尿もしくは小便が透明に近い時、体内は冷え込んでいます。手足が氷みたいに冷たい人がほとんどです。
中医学でこのように尿の色を気にするのは、例えば処方箋を出す時に、寒い性質の生薬を出すか、もしくは熱い性質の生薬を出すかを決める為です。
この時点で間違えたら、もう全然違う方向に行っちゃうので、漢方は飲んで効くところかむしろ悪化するかも知れません。
西洋医学には「寒」と「熱」の概念が無いので、尿の色が濃くても薄くても同じ薬。尿の勢いがなくても気にしない。結局、頻尿も治らないし、小便するとき痛いのも治りません。
サプリメントには騙されないで!尿の勢いを見れば、効くか効かないかがすぐ分かる!
よくテレビで見るのが、年寄りが「何々サプリメント(健康食品)を飲んで青春が戻ってきたとか、元気ハツラツになりました」など言っているけど、このような曖昧な表現はやめて欲しい。
巧妙な言葉使いに振り回されて、騙されて買う人が多いかも知れませんが、本当に良いかどうかを判断するとき、実はそんな複雑な専門知識が要りません。
それが皆さんに訴えている6つの健康チェック。
このサプリ良いよ!
この自然食品は良いよ!
など年寄りに薦められた時に、1つだけ聞いてみてください。
使ってみて、尿の勢いはどうなった?
尿の勢いが変わりない。
これならまだ良い方。腎臓の働きに悪影響はまだない。
しかし、
チョロチョロの尿になった。
尿の出が悪い。
残尿感がする。
「小建中湯」を飲んで、尿の出がさらに太くなった
お爺ちゃんの体がすごく硬いので、
ある漢方薬局では「小建中湯」をすすめたそうです。
そして、飲み始めて何日後にこちらに来た時、質問がありました。
「足ツボもやってないのに、尿の勢いが変わりました。もしかして、この「小建中湯」と関係ありますかね?」
後々になって考えたら、これは確かに関係あります。
「小建中湯」は肝臓.脾臓.腎臓を養うことができる。
腎臓に良いから、尿の勢いなど変わるはずです。
お爺ちゃんの話では、「足ツボと整体を受けてから、尿の勢いは良くなったけどまだ細かったです。しかし、【小建中湯】を飲み始めたら、細いのが太くなりました。」
お爺ちゃんは、一つの質問がありました。
「インタネットで調べたのは、これは子供用の漢方だと書いてるけど…」
たぶん皆さんも同じ考えでしょう。
「小建中湯」は確かに子供によく使います。
特にご飯をあまり食べない子供.食欲が無い子供.痩せ過ぎの子供などに処方します。
しかし、子供によく使うからといって、大人が飲んではいけない。こんな決めたルールはありません。
中医学は自覚症状で判断します。
性別.年齢で処方するものではありません。
西洋医学みたいに、「この漢方は糖尿病に適するんだ。」「この漢方は乳がんに効くんだ。」など決めているから、漢方が没落していると思います。
漢方に詳しくない皆さんは、混同しやすいかも知れませんが、
漢方と病気は一対一の関係ではありません。
病名がいろいろあっても、
症状がほぼ同じの時は同じ漢方を使う。
だから5000年経っても、中医学では病名を作らない。
病名は混乱させるだけで、治療には無駄な発明。
漢方薬と病院の薬の違いは、以下の記事で詳しく説明しています。どうぞ参考にしてください。
65歳過ぎても、朝たちが出るようになった
まあ、とにかくお爺ちゃんの調子が良くなって良かったです。
私はお爺ちゃんに冗談で言いました。
「このまま飲み続いたら、小便が噴水みたいに出るかも知れませんね。」
現在、お爺ちゃんは65歳過ぎてるのに、朝たちがまた出るようになりました。
それ以上に、尿の勢いまで噴水みたいになったら、お爺ちゃんもきっと喜ぶでしょう。
楽しみです。