こんにちは。李哲です。
今日はニハイシャ先生の治療日記の翻訳文。
中の見慣れてない漢方薬の処方箋は、リンクを付けてあります。
最後には、漢方処方に関する私の簡単な説明があります。
説明はあくまで個人の意見なので、参考にして下さい。
本文のリンク先は、
http://www.hantang.com/chinese/ch_Articles/8-05-05.htm
翻訳文
08/05/2005,。晴れ。
今日ちょうどとても良い例があったので、書きました。
女性、58歳。
とても太っている。
彼女の主訴は関節痛。
下半身関節の痛みは普通の痛みで、指関節は既に変形までしてます。
いわゆる西洋医学で言うリウマチ。
現在、彼女は痛くて死んだほうがマシだと言ってます。
彼女は西洋医学のすべての鎮痛剤を飲んだけど、ダメだったそうです。飲んだ結果は、肝臓と腎臓の損傷を起こしてます。
最近、西洋医学は彼女のお尻に鎮痛機械を設置して、自動で定期的に薬品の注入ができるらしいです。
この機械の設置費用は、10万2千ドル。
台湾の350万ドルに近いです。
しかし、この機械は2ヶ月だけ効いて、その後は効き目がなくなりました。
現在は毎日痛い、眠れないくらい痛い。
余りにも痛いし、効き目がないい、取ろうとしたら今度また1万ドルの撤去費用がかかる。
読者の皆さんに言わせてもらいです。
これは死人にくっついてるウジムシと何の違いがありますか?
死んだ人でも逃さない。
これが西洋医学の商業利益を追求する極意。
関節痛は治せない。
痛みすら止められない。
患者さんがたくさんのお金を使った結果は、西洋医学の無力と後遺症。
アメリカの西洋医学すらこんなにダメダメなのに、台湾の西洋医学は?アメリカの西洋医学より強いですか?
私は信じません。
民間の生薬でも西洋薬より良いと信じてます。西洋薬より悪いのはないから。
この患者の最初の自覚症状は、四肢が氷みたいに冷たい。夜寝る時は、3枚の布団をかけても寒いと言ってました。水を飲むのを忘れるくらい喉が渇かない。倦怠感でずっと眠い。舌は黄色くて湿気が多い。脈はとても細くて力がない。
患者はとても太っているけど、私は大熱の生薬を処方しました。
第一は、烏頭桂枝湯 。
第二は、四逆湯を元にして加減したもの。
その中、烏頭は2両(約60g)、1週間に分けて飲むように指示。
生のトリカブトは、1日だけで5銭(約15g)。
この2つはみんな大熱の生薬。
でも、攻める場所が違うので、飲み方は違う。
2つに分けて使うから、四肢の痛みを取ることができます。
読者の皆さん、よく覚えてください。
西洋医学はよく烏頭は猛毒で、とても危ないと言いますが、西洋医学は中薬の本を読んだことないからです。
我々中医学で使う烏頭は、みんな加工したやつ。生の烏頭を使ったことありません。
しかも、この加工過程は特別なもの。加工したあとは、毒がないだけではなくて、リウマチを治すことができます。
変形した関節まで戻せます。
烏頭みたいな猛毒な生薬を使って、何年も経っているけどまだ中毒した患者さんはいません。
嘆く事は、現在の中国で使い方が分かっている先生が少ないこと。一般の中医学先生は、烏頭を聞いただけで魂まで飛び散っています。
1000年も失ったこの烏頭の使い方。これから、リウマチはとても治しやすい病気になります。
貴方がもし中医学を信じないなら、上に書いた事例がちょうど教訓になります。それでも、漢方を信じないで西洋医学を信じるなら、もう仕方ない。
烏頭を話したので、今日もう一人の例を挙げて皆さんに説明します。
彼女が来たのは、胸から背中にかけてとても痛い。深呼吸ができない。頭を振り返ることもできないから。
診察室に入った瞬間、彼女が言ったのは「Dr.Niしか治せないのを知っています。」
人紀クラスの生徒さんは、私の鍼灸のやり方を知っているはず。
針を刺したら、彼女の胸から背中までの痛みはその場で治りました。その後は、漢方薬の処方。
この処方は、傷寒論に書いてる、「烏頭赤石脂丸」 。
心臓病の一つを治す専用の処方です。
しかし、現在残っている医書に書いてる処方は正しくない。
張仲景先師は、心臓病で烏頭を使うワケがないです。
年代が古くなり、漢朝の文章はまだ竹に書いてるから、途中で脱落した可能性があります。
臨床で傷寒論に書いてるまま作った「烏頭赤石脂丸」は、効き目がありません。
だから、私はその中の烏頭をほかの生薬に変えて、名前を「烏金丸」と命じています。
変えたあとは、一発で効き目が分かる。
現在、私と私の学生さんだけこれを知っています。
外側の一般の中医学先生は、この処方が分かりません。
しかも、この漢方薬は必ず丸薬にしないといけない。煎じ薬になると、効き目がなくなる。
丸薬にする目的は、漢方薬の力がゆっくり中に入るようにする為。煎じ薬だと速すぎて、病気の元を取ることができません。
李哲 説明
烏頭と言うのは、とても熱い生薬です。
トリカブトの一種類ですが、生のトリカブトよりもパワーアップ。
大体のイメージでパワーのレベルを比較すると、加工したトリカブト(製附子、炮附子)<生のトリカブト(生附子)<烏頭。
もちろん、烏頭は有毒なので加工が必要です。
しかし、体内が冷え込んだ時に、これを使わないと治すことができません。
特にニハイシャ先生が話したリウマチなどに使われています。
しかし、現在の日本では使い方を知っている漢方の先生もおらず、輸入規制にまでされています。
どれだけのリウマチの患者が痛くて死にたがっているか。
西洋医学の先生はよく見かけるはずですが、誰も生薬で治せるとは信じてないでしょう。
未知の副作用いっぱいの新薬を使っても治らないのを知っているのに、なぜ他のやり方を考えようともしないですかね...
あと、心臓病に関してですが、正統の中医学治療では一番先に針を刺して、その場で痛みを取ります。
その後、患者さんが家に帰って煎じ薬を飲めば次の日にだいぶ治ります。
具体的な処方箋は、1800年前の「傷寒論」(傷寒雑病論)にすでに書いています。だから、現代医学の高価な心臓手術すら要りません。
というか、心臓に問題があることは、現代医学の西洋薬を飲み過ぎで創りだされた病気。中国の昔は、心臓弁膜症.心主動脈硬化などの記録はなかったです。
このような話をすると、信憑性にかけていると思われがちでしょう。
しかし、私はただこういう治療法があります。を伝えるだけです。
信じるかどうかは、あなた次第。