本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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悪性脳腫瘍、強烈な頭痛、失明、嘔吐、便秘の中医学治療(2019-02-06更新)

こんにちは。李哲です。
今日は倪海夏(ニハイシャ)先生の治療日記の翻訳文。

中国語本文のリンク先は、 腦瘤案例

 

 

1.脳腫瘍で右目が失明し、強烈な頭痛に襲われた患者

90歳のおばあちゃん。ベトナム系華僑。

今日再診察に来ました。

 

5日前の初診時、右の脳腫瘍が右目を圧迫して右目は失明。強烈な頭痛もある。

 

初診時、おばあちゃんの脈診では一息8以上。すでに危篤状態の脈でした。

 

便は1周間も出てない。

体型は小柄で痩せ型。

車椅子で娘さんが同伴で来ました。

 

娘さんの話によると、西洋医学の先生はお母さんの脳を開けて生検したい。そして、右鼻から内視鏡を入れて検査したいと言ったそうです。

 

彼女は頑固に拒否しました。

生検してまた何が変わりますか?

 

おばあちゃんは、もうかなりの歳です。

暴力的な検査方法には耐えられない。

ひょっとしたらこれで死ぬかも知れない。そして、家族の案内でこちらに来たのです。

当時、検査を終えて私が思ったのは、すべての症状はおばあちゃんに不利なものばかり。

 

唯一に嬉しいのは、おばあちゃんの声がデカイ事。

自分で病状を陳述するとき、とても筋が通るように話してる。

 

これは歳をとって体は衰退しているけど、神だけは残っているのを証明している。まだチャンスはあります。

 

そして、その便秘は大承気湯に間違いない。

すぐ便を出さないと、おばあちゃんはきっとお腹が腫れて食べられなくて死ぬ。

 

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大黄(だいおう)

 

しかし、こんな強烈な下剤で患者さんの体力がなくなったら、死ぬ可能性もある。

だから、大便も出せて体力も保つ複合型の生薬を組み合わせないといけない。この一撃がもし間違っていたら、再び治すチャンスがありません。

 

よく考えてから、私は大承気湯を主力にした処方箋を出しました。

5日分。飲んでからまた様子を見るつもりです。

 

2.脳腫瘍からくる嘔吐、頭痛がなくなり、食欲が戻って便も出るようになった

08/13/2008

おばあちゃんは飲んでから、毎日1回は便通があり。

3日目までは頭痛があったけど、4日目からは明らかに便が出たあとに、頭痛が減るのが分かる。7約時間後に頭痛がまた戻る感じ。

 

頭痛が消えている間に、患者さんは寝れるようになりました。

そして、食べられるようになり、嘔吐もなくなりました。

 

5日目はもっと良くなり、頭痛が消えている時間が長くなり、体力が戻ってきている。

おばあちゃんが言うのは、「漢方薬を飲んでから気持ちまで落ち着く」と喜んでました。

 

私が検査したのは、脈診はまだ一息8回。

まだ危険から逃れてないです。

大便の後に頭痛が消えるので、よく考えて大黄の量を多めにしました。ほかは変更無し。

 

1週間分をあげて、来週来た時、また考えようと思います。

 

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【▲ 大承気湯の中の生薬:芒硝(ぼうしょう)】

 

3.危篤な悪性脳腫瘍でも、便が出ないときは大承気湯を使うべき

この治療例で検討すべきなのは、危篤状態で大承気湯の症状が出た時、傷寒雑病論に書いたのと全く同じ。

 

この時、唯一に乾燥した大便を出せるのは大承気湯です。

先生がもし大承気湯が使えなかったら、患者さんはきっと治すタイミングを失います。

 

大承気湯を出しても、下痢で体力を失わないように、補う面も考えないといけない。でも、補うのが多いと便が出なくなる。これが難しい所なのです。

 

一つ確信できるのは、この患者さんもし温病派の先生たちに会ったら、死ぬ道しかない。何故かと言うと、温病派の先生は大黄、芒硝など見ただけでビビるから。

 

経方の運用技は、この治療例から分かりますがとても大事です。

 

1回しか処方できない時、温病派の処方箋は無効です。

経方のみ、一発逆転で患者さんを救える。

 

この治療例の処方箋はすでに研修医たちがメモして、研修に来れなかった人紀クラス生徒さんも、ダウンロードできるようになります。

 

皆さん経方をよく使って、たくさんの患者さんを救って下さい。これが功徳無量です。

 

医師は実力で病気を治すべき。

こうすると自然に患者さんも増えます。

 

風水で患者さんを増やすなんて夢話。

 

医師の良し悪しは患者が決めること。自分で言うものじゃない。