本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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脳腫瘍の強烈な頭痛、嘔吐、便秘が治り、食欲が戻ってきて気持ちまで晴れたおばあちゃん

【※本記事は2019-08-01更新しました】

 

こんにちは。李哲です。
今日は倪海夏(ニハイシャ)先生の治療日記の翻訳文。

中国語本文のリンク先は、 腦瘤案例

 

 

1.脳腫瘍で右目が失明し、強烈な頭痛に襲われたおばあちゃん

 

90歳のおばあちゃん。ベトナム系華僑。

今日再診察に来ました。

 

5日前の初診時、右の脳腫瘍が右目を圧迫して右目は失明し、強烈な頭痛もある。

 

初診時、おばあちゃんの脈診では一息8以上、すでに危篤状態の脈でした。

 

便は1周間も出てない。

体型は小柄で痩せ型。

車椅子で娘さんが同伴で来ました。

 

娘さんの話によると、西洋医学の先生は「お母さんの脳を開けて生検したい。そして、右鼻から内視鏡を入れて検査したい」と言ったそうです。

 

彼女は頑固に拒否しました。

生検してまた何が変わりますか?

 

おばあちゃんは、もうかなりの歳です。

暴力的な検査方法には耐えられない。

ひょっとしたら、検査するだけで死ぬかも知れません。

 

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そして、家族の案内でこちらに来たのです。

当時、検査を終えて私は思いました。

すべての症状を見ると、おばあちゃんに不利なものばかり。

 

唯一に嬉しいのは、おばあちゃんの声がデカイ事。

自分で病状を陳述するとき、とても筋が通るように話してる。

 

これは歳をとって体は弱っているけど、「神」だけは残っているのを証明して、まだチャンスはあります。

 

1週間も出ない便秘は、大承気湯に間違いない。

すぐ便を出さないと、おばあちゃんはきっとお腹が腫れて食べられなくて死ぬでしょう。

 

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大黄(だいおう)

 

しかし、こんな強烈な下剤で患者さんの体力がなくなったら、死ぬ可能性もある。

だから、大便も出せて体力も保つ、複合型の生薬を組み合わせないといけない。この一撃がもし間違っていたら、再び治すチャンスがありません。

 

よく考えてから、私は大承気湯を主力にした処方箋を出しました。

5日分。飲んでからまた様子を見るつもりです。

 

大承気湯は脳性麻痺の子供を治したときにも使っていました。

以下の記事、どうぞご参考に。

 

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2.脳腫瘍からくる頭痛、嘔吐、便秘が治り、食欲が戻って気持ちまで晴れてきた

 

08/13/2008。

おばあちゃんは漢方薬を飲んでから、毎日1回は便通があるようになりました。

3日目までは頭痛があったけど、4日目からは便が出たあとに、明らかに頭痛が減るのが分かる。7約時間後に頭痛がまた戻る感じ。

 

頭痛が消えている間に、患者さんは寝れるようになりました。

そして、食べられるようになり、嘔吐もなくなりました。

 

5日目はもっと良くなり、頭痛が消えている時間が長くなり、体力が戻ってきている。

おばあちゃんが言うのは、「漢方薬を飲んでから気持ちまで落ち着く」と喜んでました。

 

私が検査したのは、脈診はまだ一息8回。

まだ危険から逃れてないです。

大便の後に頭痛が消えるので、よく考えて大黄の量を多めにしました。ほかは変更無し。

 

1週間分をあげて、来週来た時、また考えようと思います。

 

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【▲ 大承気湯の中の生薬:芒硝(ぼうしょう)】

 

3.危篤な脳腫瘍でも、便が出ないときは大承気湯を使うべき

 

この治療例で検討したいのは、危篤状態で大承気湯の症状が出た時、傷寒雑病論に書いたのと全く同じ。

 

乾燥した大便を出せるのは、大承気湯1択のみです。

先生がもし大承気湯が使えなかったら、患者さんはきっと治すタイミングを失います。

 

大承気湯を出しても、下痢で体力を失わないように、補う面も考えないといけない。でも、補うのが多いと便が出なくなる。これが難しい所なのです。

 

大承気湯の使用例は、ほかにもあるので、どうぞご参考にしてください。

 

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一つ確信できるのは、この患者さんもし温病派の先生たちに会ったら、死ぬ道しかない。何故かと言うと、温病派の先生は大黄、芒硝など見ただけでビビるから。

 

経方の運用技は、この治療例から分かりますがとても大事です。

 

1回しか処方できない時、温病派の処方箋は無効です。

「傷寒論」の処方箋のみ、一発逆転で患者さんを救える。

 

この治療例の処方箋はすでに研修医たちがメモして、研修に来れなかった人紀クラス生徒さんも、ダウンロードできるようになります。

 

皆さん経方をよく使って、たくさんの患者さんを救って下さい。これが功徳無量です。

 

医師は実力で病気を治すべき。

こうすると自然に患者さんも増えます。

 

風水で患者さんを増やすなんて夢話。

医師の良し悪しは患者が決めることで、自分が言うものじゃない。