本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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鍼灸の不思議、鍼灸の特徴を論じる(2019-02-24更新)

こんにちは。李哲です。

今日は鍼灸の特徴に関して説したいと思います。

 

 

鍼灸医と漢方医は、別々の職業 

鍼灸の歴史は、他の方が書いたのもあるので、参考にして下さい。

鍼灸の歴史 紀元前 砭石から黄帝内経成立~建安の三名医まで

 

中国の医学だというと、だいたい漢方薬と鍼灸を指します。

もちろん、按摩などの道具を使わない手技も含めて。

 

歴史的に見ると、漢方薬と鍼灸は別々の道を歩んで来ました。

 

どういう意味かというと、昔は漢方医と鍼灸医は別々の職業

(鍼灸は漢方薬のもっと前に生まれている)

 

昔は漢方薬と鍼灸の両方ができる先生は、あまりいなかったです。

同時にできた有名な人だと、『千金要方』を書いた孫思邈(そんしばく) くらいでしょうか。現代でも両方ができる先生は少ないと思います。

 

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100歳を超えた唐朝の名医:孫思邈(そんしばく)

 

ちなみに孫思邈先生は、有名な「十三の鬼穴」を作りました。

原因不明な癲癇、ヒステリー、精神病など治す時の治療法です。

他の方が書いた分かりやすい日本語版があるので、参考にして下さい。

 

十三鬼穴考01 Add Star

 

漢方薬と鍼灸は別々の職業だったけど、治す分野はほぼ同じです。

漢方薬で治せるのは、鍼灸でも治せる。(かかる日数は違うけど)

 

皆さんは鍼灸だと腰痛.肩こりくらいしか思い出せないのは、現代の鍼灸がそのように宣伝してきたからです。

 

本当は内科の病気にも素早い効果があります。

数多い当院の治療例から一つだけ例としてあげます。参考にしてください。

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li-hari.hatenablog.com

 

鍼灸の1つ目の特徴:緊急救命が得意

(上のリンクからも、歴史に残っている鍼灸の物語があります。)

例えば、

車事故で意識不明重体。

心筋梗塞で倒れた。

溺れて心肺停止。

けが、出産の大量出血でショック状態。

 

いくら効き目がある漢方薬でも、昔は火を炊いて鍋で煎じるのに、1~2時間はかかります。

 

しかし、鍼灸だったら、その場ですぐ治療できる。1秒も待たない。患者さんの大事な時間を無駄にしません。これが鍼灸の一番のメリット。

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「緊急救命に針なんて嘘だ!」と言われるかも知れませんが、緊急救命方法は鍼灸の古典に書いております。

 

現代の鍼灸医が知らないと言うのは、『鍼灸大成』などの古典を読んでないから。

 

私は経験した事があるので、緊急救命の即効性は信じています。

ほかに内臓系の病気には、漢方薬ほど早くないかも知れないけど、効き目があります。

 

ただし、鍼灸のみの治療にする場合、根気よく続く必要があります。からだの本から治すので、そうそう簡単に変わるものではないから。

 

治療で一番良いのは漢方薬も飲んで、鍼灸も受けたほうが良いですが、そんな先生が少ないのが現実です。

 

以下は鍼の緊急救命の治療例です。

読んで見れば、鍼の効果が分かると思います。

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li-hari.hatenablog.com

 

鍼灸の2つ目の特徴:真逆の症状でも同じツボを使う

鍼灸が漢方薬と違って、もう一つ特徴があります。

それは、真逆の症状でも同じツボで治療できること。

 

例えば下痢にはお腹の中脘穴を使う。

便秘症にも中脘穴を使う。

 

西洋医学の理論では絶対あり得ないでしょう。

真逆の症状に同じ薬を使うなんて。

 

しかし、鍼灸ではあり得る。

なぜなら、鍼灸は陰陽のバランスを求める医学だからです

 

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中医学は陰陽のバランスをとる医学

 

鍼灸は体に刺激を与えて、そして体は自分でバランスを取るようにします。

 

体は生きているシステムなので、ある刺激を与えれば、あとは自分で自分を治します。

 

自分で自分を治す。

これを「治癒」「完治」だといいます。

日本の言葉使いは分からないけど、アメリカでは薬で「治癒」の言葉は、違法だそうです。

 

よく鍼灸は血の巡りを良くすると言いますが、血の巡りが良くなりすぎて血管の外に出て大出血した。便の動きが良すぎて下痢になった。こういうことにはならないのです。

 

鍼灸は陰陽のバランスを求める医学だから

 

鍼灸の3つ目の特徴:副作用がない 

ある鍼灸医の面白い言葉がありました。

「針の利点は、間違えたツボを刺しても悪くならないこと。」

 

西洋薬は間違えると大変な副作用があるけど、鍼灸を含む自然療法は副作用がとても少ないです。

 

「太極拳、ヨガ、気功をやり過ぎて癌になった」

「鍼灸の副作用で癌になった」

私はまだこんなニュースを聞いたことがありません。

 

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【▲ 身体にとても良いヨガ 】

 

血液検査用のあんな太い針を刺して血を抜いても大丈夫なのに、注射針より何倍も細い針に刺されて、何の副作用が出ると思いますか?

 

緊急救命に使える。

内科の病気にも使える。

しかも、副作用がない。

こんな医療をもっと普及すべきだと思います。

 

ただし、そうなると儲かりがすごく減るので、嫌がる人たちはいっぱいいるでしょう。

 

追加説明:

今までニハイシャ先生の翻訳文などを通じて、皆さんは「中医学はすごい!どんな患者でも救える!」と思うかも知れません。

 

でも、一つ勘違いしないで下さい。

中医学は何でも治すものではない。

遅れの時は、どうにもならないのです。

 

倪海厦(ニハイシャ)先生も治せなかった患者さんがいます。ほとんどが西洋医学の治療でボロボロになり、もうすぐ死ぬ寸前に来た患者さん。

 

だから、倪海厦(ニハイシャ)先生は西洋医学のボロクソ言っています。

何か体調不良がありましたら、先に漢方薬.鍼灸.マッサージなどを受けてみて下さい。

 

それでダメだったら、西洋医学の治療を受けて良いじゃないですか?

 

鍼灸の4つ目の特徴:病気治療のほかに、養生もできる

実はこの3つ目の特徴は、鍼灸だけではないですね。

ほかの漢方薬.マッサージなどもこの特徴があります。

 

それは、病気を治すだけではなく、普段の養生.病気予防にもなる。

 

からだのメンテナンスとして、60年間も鍼治療に通った方がいました。どうぞ参考にしてください。

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li-hari.hatenablog.com

 

漢方薬は病気を治すだけではなく、滋養強壮の漢方薬もあります。日本でも製造されている六味地黄丸、八味地黄丸、四物湯などが代表者でしょうか。

 

中国では当帰、黄耆、クコの実、五味子などの生薬は、病気の治療にも使うし、普段食べる鍋にも入れます。私の故郷では、お酒に半年以上漬けといて飲むくらいですね。

 

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クコの実:滋養強壮効果がある生薬。中国ではお酒に漬けて飲む習慣もあります。


鍼灸も同じのように、ぎっくり腰、頭痛、生理痛、内臓系の病気を治すだけではなく、病気がない時でも受けると滋養強壮作用があります。

 

もちろん、刺すのは同じツボ。

 

滋養強壮の例えは、

  • 免疫力を強化して風邪をひきにくくなる
  • マラソン選手がもっと早く走れるようにできる
  • 脳力を使う仕事で、もっと集中力が長続きするようにできます

 

日本の歴史に残っているのは、松尾芭蕉の小説「おくのほそ道」で、芭蕉が旅に出る前にお灸をすえていたことでも有名なツボ:足三里

 

松尾芭蕉と足三里

 

鍼灸は滋養強壮作用があるけど、鍼灸1回でご飯1杯分の栄養の代わりになる。こんな意味ではありません。

 

鍼灸の基本は、漢方薬みたいに何か自然な栄養を取り入れるのではなくて、体の内部(システム)を刺激して、もっと活発に食べたものを吸収して、排出するだけです。

 

体調不良になったら、治してあげる。

体調不良が無ければ、更に体が強くなるようにしてあげる。

 

これは鍼灸を含む自然医学の特徴です。

 

 

西洋医学.現代医学はできるところか、逆に免疫力にダメージをつけるのがほとんど。自己免疫性疾患の治療には、わざと免疫反応を下げる療法まであります。

 

例えば臓器移植後、自己組織ではないものに対して攻撃するのを収めるために投薬。本来なら正常な反応なのに、移植した臓器が生き残るために、薬でむりやり収めます。

 

高熱もだいたい体の防衛で、外部侵略者のウィルス.細菌などとの戦いで、高熱になっているのです。しかし、西洋医学の治療では、むりやり解熱剤で熱を下げます。

 

今のところ、治療もできて滋養強壮もできる西洋薬は、まだ聞いたことがありません。

 

放射線療法.抗がん剤.手術.いろんな投薬治療で、滋養強壮効果が現れる。

実験した方がいたら、ぜひ教えて下さい。

 

追加:「小柴胡湯で間質性肺炎になる報道」の間違い、落とし穴

以前、薬局で働く人から聞きました。

漢方薬の小柴胡湯で間質性肺炎になると。

 

「漢方薬も重篤な副作用があります!」と反論されたのです。

 

ちょっと待って!

 

小柴胡湯は中国で1000年以上使われていて、間質性肺炎の副作用があるなんて、聞いたことがない。

 

そんな重篤な副作用がある処方箋を、昔の聖人たちが作るわけがない!

 

患者さんは小柴胡湯以外に、何か西洋薬を飲んでないか?それを先に調べろ!なんでも漢方薬のせいにするな!

 

後で分かったのですが、当時の患者さんたちは、"素晴らしい"西洋薬:インターフェロンを併用して飲んでいました。

 

詳しい情報は以下のリンク記事をご覧下さい。

小柴胡湯物語:漢方薬で起こった重篤な副作用

 

間質性肺炎は西洋薬の副作用か、小柴胡湯の副作用か。皆さんの判断にお任せします。

 

インターフェロンに関しては、倪海厦(ニハイシャ)先生が書いた治療日記があるので、こちらも参考にして下さい。

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li-hari.hatenablog.com

 

(おわり)