【※本記事は2019-08-28更新しました】
こんにちは。李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生の治療例を翻訳しました。
元の中国語リンク先は、
- 1.親子二人とも便秘で、処方箋も同じ「大承気湯」
- 2.脳腫瘍の患者:寝汗が1週間で50%治り、手足が暖かくなってきた
- 3.めまい30年の患者さん、鍼を刺したときはめまいが消える
- 4.乳がん歴7~8年なのに、生検も治療もしてない患者
1.親子二人とも便秘で、処方箋も同じ「大承気湯」
今日来た親子。ふたりとも便秘症。
面白いのは問診から分かった処方箋まで、同じ「大承気湯」でした。
この治療例を話すのは、今のたくさんの中医師が「大承気湯」を使ってないからです。
彼らは学校にいる時に教われるのは、
「大黄と芒硝は強すぎるから、使ってはいけない。間違って使うと致命的になるかも知れないです。」
この間違った知識は、どれだけの学生さんを誤った道に導いたかも知れません。修正が必要です。
一般の温病派の中医師が、この2つの生薬を使わないから、簡単な便秘すら治せません。大腸がんは更に無理。患者さんと学生さんは本当にかわいそうです。
「大承気湯」は便秘がある脳性麻痺の改善もできます。以下の治療例、どうぞご参考に。
2.脳腫瘍の患者:寝汗が1週間で50%治り、手足が暖かくなってきた
先週来たアメリカ人の若者。
脳腫瘍の患者です。
彼は今日再診察に来ました。
私「漢方薬を飲んで、寝汗はどうですか?」
彼「寝汗は50%消えました。体もだいぶ暖かくなったけど、両足はまだ冷たいです。」
私は処方箋に、生の硫黄と生のトリカブトを追加しました。
彼が診療所を離れる前、私は同伴してきた彼の友人と握手したら、友人の手は暖かかったです。
私は研修にきた生徒さんたちに言いました。
「みんな触ってみて、これが間接的な証拠です。
患者さんは本当に病気であること。
もし、手が暖かかったら、彼の脳腫瘍は治っています。」
このような寒熱の診断法は、陰陽の診断方法です。
生徒さんたちは陰陽の診断方法のコツさえ掴めば、病気を治す力は増えるはず。正しく診断するのも難しくありません。
私が皆さんに研修に来て!という目的はこれです。
これが最高の中医学の診断方法。
脳腫瘍の若者は、後続の治療内容があります。
以下の記事、どうぞご覧ください。
3.めまい30年の患者さん、鍼を刺したときはめまいが消える
先週来ためまいの人。
今日来た再診察に来ました。
彼女はまだめまいの症状がある。少しは良くなったけど。
今日私は彼女に、鍼灸も併用することを薦めました。
彼女のめまい歴は、30年以上もあります。
良くなったり悪くなったり。治ったことがない。
この30年の間、彼女は数え切れないほどの医師に診てもらいました。
でも、まだ治ってない。
今日私が刺したツボは、百会、前頂、足三里。
彼女は仰向けの時、めまいがひどくなるそうです。
しかし、今日の針を刺したあとは、めまいが消えました。
鍼の効果がどのくらい続くか、様子を見るつもりです。
鍼治療例は、ほかにもあります。
以下の記事、どうぞご覧ください。
処方箋には桂枝の量を増加。
彼女はまだ心臓の動悸がある。
この水毒で起きるめまいは、一般的に治りが速いです。
ただし、彼女は30年以上の病歴なので、すぐは解決できない。
4.乳がん歴7~8年なのに、生検も治療もしてない患者
一人のアメリカ人女性。
1958年生まれ。
彼女が言うのは、右乳房に腫瘍があって、もう7~8年くらい経っている。でも、生検はしてない。
私は彼女に聞きました。
「なぜ生検をしてないですか?」
彼女の答えは、「生検してまた何が変わるんですか?乳がんだと知らないほうが、知るより遥かにマシです。」
このアメリカ人女性は非常に賢くて、生検を拒否してきました。
彼女は更年期に入っていて、アメリカの西洋医学の先生はホルモン剤を出したけど、飲んではない。
私は彼女に聞きました。「なんで飲んでないですか?」
彼女の答えは、「毒を飲むメリットが一つもない。だから、飲みません!」
私は質問を終えて彼女に話しました。
「あなたは非常に賢くて、知恵があります。
たくさんの台湾の女性は、生検しに行きます。
あなたは西洋医学が主流のアメリカにいて、西洋医学の影響を受けないで、今まで西洋医学の治療を受けてない。
あなたの判断力に感服します。
乳癌は生検さえしてなければ、治療は簡単。
私は一つの質問だけで、本当の乳がんかどうかが分かります。
乳がんであろうと、ただの乳腺炎であろうと、私の処方箋はほぼ同じ。
たくさんの強い生薬を使わなくて済むので、安全で効き目が速いです。」
世の中の女性も、彼女みたいな知恵があってほしいです。
乳房にシコリができたら、西洋医学の治療を受けないで、早めに中医学の先生に診てもらって下さい。
西洋医学の更年期障害を治す薬は、女性ホルモン剤です。
女性ホルモン剤の副作用は乳がん。
西洋薬の会社は医師たちを騙して、「女性ホルモン剤は骨粗しょう症の予防になる」と嘘をついています。
そして、西洋医学の先生たちは患者さんに、乳がんにさせる薬を宣伝しているのです。