本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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インフルエンザ熱、頭痛、頭が重い、体が重だるくて痛い…などを治した漢方薬症例3つ

【※本記事は2020-03-28更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

ニハイシャ先生の弟子が投稿したのを翻訳しました。インフルエンザの様々な症状を治した症例が3つあります。

 

中国語本文のリンク先は、新流感(H1N1)

 

 

インフルエンザの熱・後頭部の痛みが、一晩で治った子供

 

患者さんは王さん、女の子、13歳。

初診は1998年11月2日、月曜日。

 

診察に来た原因:

  • 後頭部の頭痛
  • 疲労感

 

王さんを見たら、表情がとても疲れていました。お母さんが言うのは、「病院でインフルエンザだと診断されて、西洋薬を5日飲みました。この2日は飲んでないから、今日体が辛いそうです。明日から学校が始まるので、今日治療しに来ました。」

 

望診:舌は赤くて、舌苔は脱落した所がある。唇は少し赤い。

問診内容:

  • 後頭部が痛い
  • 咳があり、痰は黄色
  • 大便は2~3日に1回、大便は出にくい。
  • 最近の生理は10月15日
  • 口が渇く
  • 汗はかかない

 

触診:おでこは少し熱い。背中も熱い。体温を測ったら37.3度。 

脈診:右寸関浮細弦。押した時、脈は広くて大きいけど、無力。

 

診断:外は風寒。中は熱がこもっている。

 

以下の処方箋は、仙豊メーカーの粉薬を使用しました。

 

処方1:

  • 大青竜湯12g
  • 麻子仁丸0.6g

3回×2日。

 

「大青竜湯」はインフルエンザのほかに、新型肺炎も治せます。報道された症例があるので、以下の記事どうぞご覧ください。

 

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処方2:

  • 葛根湯3g
  • 麻杏甘石湯4g
  • 麻子仁丸0.6g
  • 金銀花1g
  • レンキョウ1g

4回×3日。

 

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連翹(レンギョウ) の画像


私はお母さんに教えました。

王さんは体温が少し高いので、3時間に1回大青竜湯を飲ませます。汗が出て熱が下がったら、処方2に変えます。漢方薬を飲んだあとは、風に当たらないように気をつけて下さい。

 

夜10時頃、お母さんから急に電話がありました。

お母さん「漢方薬を飲んだあと熱が38度になったけど、どうすればいいですか?」

私「まだ1包しか飲んでないから、慌てないで下さい。2包飲んでからまた様子を見ましょう。」

 

火曜日の夜、お母さんに電話してみたら月曜日の夜中1時に、子どもを起こして漢方薬を飲ませた時は体温が少し下がって、朝5時に漢方薬を飲ませた時は熱が完全に下がった。朝は普通に学校に行って夜戻ってきたら、活気が溢れて「これから勉強する!」と言ったそうです。

 

今まで西洋薬を飲んでから頭がぼっとして、全然勉強ができてない。今は治ったから、足りなかった分を取り戻す勢いだそうです。

 

以下は処方箋の根拠になる古文。

 

太陽中風,脈浮緊,發熱惡寒,身疼痛,不汗出而煩躁者,大青龍湯主之。

引用先:『傷寒論』第38条

 

「麻子仁丸」は特別な便秘を治せます。以下の記事で詳しく説明しているので、どうぞご覧ください。

 

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頭が重くて、身体が締め付けられる症状は、漢方薬3包で治った

 

厳さん、王さんのお母さんです。42歳。

初診は1998年11月2日、月曜日。

 

主訴は、この2日頭が重くて、身体が締め付けられた感じ。

 

望診:舌苔は白。

問診内容:

  • 胸が痛い
  • 喉が痒い
  • 胃が張ってつらい
  • 汗が出る
  • 身体が締め付けられた感じ
  • 頭が重い

 

触診:体温は測ったら37度。

脈診:右の寸関浮細弦。押したら脈は広くて大きい。

 

診断:

湿気が体表に残っている。

 

処方箋:

  • 大青竜湯12g
  • 平胃散1.5g

3回×3日。

 

大成竜湯はインフルエンザだけではなくて、肺がんの咳にも使います。以下の記事、どうご参考に。

 

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火曜日の夜、電話した時、彼女が言うのは漢方薬を3包飲んでから良くなったので、残っている漢方薬を貯蔵している。万が一家族の誰かが高熱になった時使えるから。

 

何故かと言うと、私がこれはインフルエンザを治す処方箋だと教えたので。アイ!本当に余計な話をしました。

 

私は彼女に教えました。

「もし家族に高熱になったら、できるだけ連れてきて下さい。漢方薬を間違って飲まないで。」

 

以下は処方箋の根拠になる古文です。

傷寒,脈浮緩,身不疼,但重,乍有輕時,無少陰證者,大青龍湯主之。

引用先:『傷寒論』第39条

発熱、全身が重だるくて痛い、食欲不振などの諸症状が2日で治った女性 

 

頼さん、女性、31歳。

初診は1998年11月16日。

 

診察に来た原因:発熱

 

望診:舌苔は白。舌は赤い。

問診内容:

  • 全身が重だるくて痛い
  • 吐き気がする
  • 咳があるけど痰は少ない
  • 白い鼻水が出る
  • ゲップが出る
  • 夜中には喉が痒い
  • 軟便
  • 腹痛
  • 食欲不振

 

触診:体温は測ったら37.8度。

脈診:右寸関浮細弦。押したら脈は太くて広いけど無力。

 

診断:

外は風寒にやられ、中は熱がこもっている。

 

処方箋1:

  • 大青竜湯15g
  • 天花粉1g
  • 魚腥草1g

3回×2日。

 

処方箋2:

  • 葛根湯5g
  • 葛根芩連湯1.5g
  • 小柴胡湯3g
  • 厚朴1.5g
  • 杏仁1.5g

4回×3日。

 

葛根湯で風邪の諸症状が治る原理は、以下の記事で詳しく説明しました。参考になると幸いです。

 

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頼さん「これはインフルエンザですかね?」

私「似ています。」

 

彼女「体がつらいから、仕事を休みたいです。」

私「病院の検査を受けてインフルエンザだと診断をもらえば、会社を休めます。」

 

私「インフルエンザだと診断されたら、病院の西洋薬を飲みますか?」

彼女「要らない。」

 

私「なぜ要らないですか?」

彼女「3人の同僚が同じ風邪を引いて、2人は私の所に来て今は普通に仕事している。もう一人は病院の治療を受けてから、いまだに入院中。だから病院の治療を受けない。

 

この人は本当に賢い人です。

臨床で起きたことは、すべて教訓にすべき。特に他人からもらった教訓。

 

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私は漢方薬の飲み方を彼女に教えました。

「3時間毎に1回、大青竜湯を飲みます。3包飲んだあとは熱が下がるはず。汗が出て熱が下がったら、処方箋2に変えます。漢方薬を飲んだあとは、風に当たらないように気をつけること。」

 

火曜日の朝9時くらいに頼さんの旦那さんから電話がありました。

「まだ熱があるけど、どうしたら良いですか?」

 

私の答えました。

「もう1包飲んで熱が下がらなかったら、診療所に来て下さい。」

 

2回目の診察は、1998年11月17日。

発熱がまだ続いています。

 

望診:舌苔は白。舌は赤い。

問診内容:

  • 腰痛
  • 吐き気がする
  • 咳があるけど痰は少ない
  • 頭痛
  • ゲップが出る
  • 食欲不振
  • 全身の重だるいのと痛みは消えた

 

触診:体温は測ったら38度。

脈診:右脈は細軟無力。左関尺浮細弦

 

アイ!失敗した。前回もっと細かく診察すれば良かったのに。

 

以下は処方箋の根拠になる古文。

 

太陽中風,脈浮緊,發熱惡寒,身疼痛,不汗出而煩躁者,大青龍湯主之。若脈微弱,汗出惡風者,不可服之,服之則厥逆,筋惕肉瞬,此為逆也。大青龍湯主之。

引用先:『傷寒論』第38条

 

診断:太陽症と少陰症、両方あり。

処方箋:

  • 小柴胡湯5g
  • 旋覆花代赭石湯3g
  • 麻黄2g
  • 加工したトリカブト2g
  • 細辛1g
  • 炙甘草1g
  • 乾姜1g
  • 厚朴1g
  • 杏仁1g

 

4回×2日。

 

「小柴胡湯」は場合によって、いろんな症状を一晩で治せる力を持っています。以下の漢方薬治療例、参考になると幸いです。

 

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頼さんは11月19日の木曜日に、3回目の診察に来ました。何回飲んで熱が下がったかを聞いたら、頼さんが言うのは「2包を飲んで熱が完全に下がりました。」

 

頼さんは一つ質問がありました。

「病院の治療を受けたらどうなるでしょう?」

 私「貴方みたいに体が弱い人は、確実に入院するでしょう。」

 

後々で頼さんの同僚が診察に来た時に話を聞きましたが、頼さんはもう仕事しているそうです。

 

以下は処方箋の根拠になる古文。

参考になると幸いです。 

少陰病,始得之,反発熱,脈沈者,麻黃附子細辛湯主之。

 引用先:『傷寒論』第135条

(最後の方は省略)

 

「麻黄附子細辛湯」の症例は、他にもあります。

以下の記事、どうぞご参考に。

 

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李哲の感想

 

インフルエンザであろうと普通の風邪であろうと、自覚症状があれば鍼灸治療は有効です。たくさんの症例があるけど、2つだけ貼りました。参考になると幸いです。

 

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li-hari.hatenablog.com

 

「風邪の原因はウィルス。ウィルスを殺せる薬はない」と西洋医学も認めています。だから、風邪・インフルエンザになった時は、西洋医学の治療はあきらめてください。

 

何もしないで安静するか。

もしくは、鍼灸・漢方薬の治療を受けたほうが治りが早くなります。

 

「風邪で鍼治療を受けたけど、まったく効かなかった!」と反論する方に、一つの助言。

 

以下の記事でも説明しましたが、これはあなたの鍼灸医の問題です。鍼灸のせいではありません。効果がなかったら、違う鍼灸医を探して下さい。

 

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