【※本記事は2019-05-05更新しました】
- 顔のくすみが減り、顔が小さくなった夫婦ふたり
- 顔が老ける、顔のくすみと経絡の関連性
- 顔色、顔の皮膚の状態は、胃腸との関連性がもっとも深い
- 美容は顔だけに鍼をするのではなく、内臓の調整も必要
- まとめ:鍼治療は美肌、美容効果があるけど、時間がかかるのがネック
顔のくすみが減り、顔が小さくなった夫婦ふたり
こんにちは。李哲です。
ある夫婦から、こんな感想をいただきました。
奥さんの顔色は前より明るくなり、黒ずんでいたのが減った。
旦那さんのはニキビが減って、顔まで小さくなったそうです。
他の女性からよく聞くのは、化粧ノリが良くなった。
別に美容の要望もなくて、普通に鍼しただけですが、あとで変化を教えてくれたのです。
1回針をして翌日にニキビが消えた報告もありますが、これは本当にまれなケース。
顔が老ける、顔のくすみと経絡の関連性
今までは内科.外科の病気ばかり書いて、美容に関しては触れてなかったです。
今日は美容に関して、少し話したいと思います。
中医学の古典:『黄帝内経』には年齢と顔に関して、定義したのがあります。
『黄帝内经 素问 上古天真论』:
五七,陽明脈衰,面始焦,髪始堕;六七,三陽脈衰于上,面皆焦,髪始白;七七,任脈虚,太衝脈衰少,天癸竭,地道不通,故形壊而无子也。
直訳すると、
女性は35歳から陽明脈が衰えるので、顔の艶がなくなり始め、髪が落ち始める。
42歳になると、陽明脈・少陽脈・太陽脈が顔から衰え始め、顔には艶がなくなり垂れて、白髪が出始める。
49歳になると、大衝脈(肝経)が衰え、生理がなくなり妊娠もできない。
顔色、顔の皮膚の状態は、胃腸との関連性がもっとも深い
陽明脈の『陽明』と言うのは、手陽明大腸経と足陽明胃経の事です。
経絡の流れから見ると、顔には胃と大腸の経絡が流れています。
つまり、この2つの経絡が強ければ、顔色も良い事です。
胃と大腸の調子が良いかどうか、判断する簡単な基準は、よく食べる。よく便が出る。
(あくまでも簡単な基準なので、この2つが揃ったから美容.美肌効果があるとは限らない)
鍼治療の角度で考えると、
大腸経の曲池、合谷穴、手三里。
胃経の足三里穴、豊隆などはみんな流れを良くする事ができるので、美容の効果があります。
あとは、顔にあるツボ。
頭維、下關、頬車、地倉穴など、たくさん選べられます。
顔色、皮膚の艶は、経絡の以外に、五臓六腑の精華が顔に上がるので、五臓六腑との関係もあります。
例えば夜更かしすると、すぐ目くまができる。
翌日にだるいだけではなくて、顔色も悪くなります。
これは単純な胃腸の問題ではないので、治す時は他の臓器も配慮しないといけない。
便秘ぎみ.むくみやすい方は、大腸の毒素とむくみの水毒が顔に上がるので、これも配慮しないといけない。
便秘ぎみだと顔に大腸の毒素:赤いニキビが出やすいです。
水毒だと黒くくすみやすい(中医学の理論では、水の色が黒だから)
美容は顔だけに鍼をするのではなく、内臓の調整も必要
美容鍼だと皆さんが思い浮かぶのは、おそらく顔だけに何十本~百本の針を刺すイメージでしょう。
効き目があるかも知れませんが、私はそこまで刺さない。
美容が目的だとしても、その前に便秘ぎみと水毒を改善する為に、手足.お腹などメインにして治療する場合があります。
先に便秘ぎみと水毒を減らし、肝機能を良くして血液を綺麗にし、あとは顔の局部に針をして、経絡の流れを良くする事で美容の効果を果たす。
局部だけではなくて、体内の五臓六腑も配慮するので、持続的効果を狙います。
まとめ:鍼治療は美肌、美容効果があるけど、時間がかかるのがネック
鍼治療は全体的にメンテナンスをするので、時間がかかります。
最低でも1~2ヶ月はかかるので、焦るとダメです。
高価な化粧品は、外から塗って若く見せます。
すぐ綺麗に見せるのがメリットだけど、身体が健康的だとは言えない。
針.漢方薬の場合は体内から大掃除するので、時間はかかるけど健康体になるついでに、美人にもなれます。
どちらが良いかは皆さんの好みですね。
~続き~