本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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1ヶ月続く頭痛を10日くらいで治した漢方薬治療例

【※本記事は2019-04-05更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

ニハイシャ先生の弟子が投稿したのを翻訳しました。

 

直接に診察しないで、ネット経由で頭痛、歯の痛み、足の痛みを10日くらいの漢方薬で治した例です。

 

中国語本文のリンク先は、

頭痛,牙痛,腳痛(網診)

 

 

頭痛が1ヶ月も続く患者さん

患者さんは56歳の女性。

68kg、150cm。肥満体型。

 

初診日は2008年7月16日。

 

主訴はこの1ヶ月、頭痛がある。

漢方薬の「脳心舒」を飲んで少し緩和。

 

昨日12時まで寝てあとは頭痛がひどくて寝れてない。

(夜12時は胆経の活発する時間帯)

 

主に両こめかみ、太陽穴あたりが痛い。

(胆経の頭痛であるのが確認できた)。

 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/li-hari/20180311/20180311012959.jpg

 

今日、地元の病院に行ってCTと心電図検査をしたら、心電図は正常。

CT検査では軽い脳梗塞が疑われるので、入院治療を勧められました。

 

患者さんは入院したくないので、漢方薬を試しにきました。

 

中医学の問診と1回目の処方内容

 

1.睡眠:

この1ヶ月、毎晩9時に寝て夜中の2,3時に起きた後は朝まで寝れない。

(長期的に肝経の活発する時間帯に起きるのは、肝経がやられた証拠)

 

2.食欲:

お腹が空かない。

毎食は茶碗1杯分。

以前は2杯分を食べた。

特に食べたいものはない。

 

3.大便:

1日1回。

朝方に出る。

 

4.小便:

薄い黄色で、1日4~5回。

 

5.喉が渇く:

喉が渇かない。でもちゃんと温かい水は飲む。

 

6.寒熱:

身体が熱いと感じる。手足は温かい。

でも、娘さんが触ると冷たいと言うそうです。

 

7.汗:

汗が出やすい。

 

8.体力、精神状態:

体力はある方で、疲れはしない。

 

9.月経:

今年で56歳。

閉経したのは3~4年前。

 

処方箋:

加味温胆湯(カミウンタントウ)

 

半夏9

 柴胡12

竹茹(チクジョ)

玉竹9

黄芩9

白芍9

勾騰9

甘草3

生姜3切り

ナツメ4個

川窮9

茯苓9

白朮9

(単位はグラム)

7杯の水(1400ml)で、3杯(600ml)になるまで煮詰める。
朝昼晩、食後に温めて飲む。

3日分。

 

2回目の診察:頭痛は消えて、ご飯が1.5杯食べられるようになった

2008年7月18日。

2回目の診察で、自覚症状の変化は以下の通り。

 

1.頭痛は消えた。

睡眠は良くなり、夜9時から朝の4時まで寝れる。

 

途中で1回トイレに行くけど、またすぐ寝れる。

 

2.補充:もともとあった右膝の内側が痛かったけど、今朝見たら右膝後ろの膀胱経に痛みがある。


3.補充:もともと下歯の痛みがあったけど、昼はあまり痛くない、夜寝る時に比較的に痛い

(たまに患者さんは漢方薬の効果を認めた時に、やっとほかの症状も教えてくれる)

 

4.右耳の後ろ、胆経の所が昨日の午後たまに痛かったけど、夜になってから今まで痛くなってない。

 

5.食欲が増えて、1.5杯のご飯が食べられる。

 

6.水を飲む量が、前より減っている。

 

7.精神状態は漢方薬を飲む前より良い。

 

処方箋:

半夏9

柴胡12

竹茹(チクジョ)

玉竹9

黄芩9

白芍9

勾騰9

甘草3

生姜3切り

ナツメ4個

川窮9

茯苓9

白朮9

牛膝9

桂枝9 

(単位はグラム)

7杯の水(1400ml)で、3杯(600ml)になるまで煮詰める。
朝昼晩、食後に温めて飲む。

5日分。

 

3回目の診察:ご飯が2杯食べられるようになった

三回目の診察、2008年7月24日。

 

1.右膝の後ろの膀胱経の痛みは、前より増えた。

2.右下の歯の痛みは、変化なし。

3.食欲が更に良くなり、2杯のご飯が食べられる。

 

問診:

膝後ろの痛みはどんな痛みですか?皮膚の痛み?筋肉痛?骨の痛み?筋の痛み?

 

答えは、筋の痛み。

痛みの場所は具体的に言うと、委中穴から下3寸の所まで。

 

膀胱経の痛みは、葛根湯を追加。

筋は肝臓が司るので、延胡索で痛みを緩和し、女貞子で肝臓を潤う。

 

処方箋:

柴胡12

竹茹(チクジョ)

黄芩9

勾騰9

白芍30

炙甘草9

生姜3切り

ナツメ4個

葛根20

延胡索9

女貞子9

(単位はグラム)

7杯の水(1400ml)で、3杯(600ml)になるまで煮詰める。
朝昼晩、食後に温めて飲む。

5日分を処方。

 

4回目の診察:頭痛と歯の痛みは治り、足の痛みも8割治った

 

頭痛と歯の痛みは消えた。

足の痛みは8割良くなっている。

 

あと2日分を処方して完治しました。

 

弟子 黒天使 敬書

 

ニハイシャの先生の評価

 

この学生は人紀クラスのDVDで勉強しただけで、こんなレベルが高いです。

 

弁証法が正確だけではなく、処方箋も百発百中。

 

彼はまだ中医薬大学の学生で卒業してないけど、将来は必ず素晴らしい経方の先生になるでしょう。

 

こんな素晴らしい弟子が経方家の列に参加してくれて、とても嬉しい。

 

将来の成績はきっと計り知れないでしょう。