本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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クローン病、嚥下困難を治した漢方薬治療例(2019-02-17更新)

こんにちは。李哲です。

今日はニハイシャ先生の弟子が投稿した記事を翻訳しました。

 

中国語本文のリンク先は、經方的“一劑知”

 

 

1.坐骨神経痛が1回で治り、態度が180度変わった

M.B.

男、67歳。

 

初診日は2011年3月9日。月曜日。 

一人のイタリア男性が、韓国人の奥さんの同伴で入りました。

 

私が診察を始める前に、彼からの問診が先でした。

「お医者さんになってから何年目ですか?」

 「あなたの師匠は?」

 「あとで誰が、あなたの処方箋をチェックしますか?」

… …

 

明らかに彼は目の前の女の子に対して、自信がとてもない…

 

彼の問題に答えた後、私の問題が始まりました。 

「クローン病になってから何年目ですか?」

「20年。」

 

「いつ大腸の切除術をしたんですか?」

「1年半前。」

 

「大腸の切除術の後に、大便は良くなりましたか?」

「いいえ、大便はまだ1日6回で、ゴム状の大便が出ます。」

 

「なんでこの病気になったかを知っていますか?」

「遺伝。私の祖母もクローン病です。」

 

(またまた~すぐ遺伝だと言うから、西洋医学の先生も楽チンですね。

病気の原因:遺伝。

治療方法:切除。

治療結果が良くなかったら、SORRY、この病気は現在治せない。)

 

「足は冷たいですか?温かいですか?」

「冷たいです。」

 

彼の手を触ってみたら、手も冷たかったです。

師匠の言葉を借りると、もう終わり。

 


 

次は師匠の図面で彼に大腸と小腸の関係、小腸と心臓の関係、手足の温度と心臓.小腸の関係を説明しました。

 

説明している途中で彼は質問がありました。

 

「すみません。手足の温度より、私はクローン病の方が気になるけど。」

「今貴方のクローン病を解決する方法を説明していますよ。」

 

「先生の処方はクローン病を殺せるんですか?今はずっと拡散しているのに。私の唯一の直腸までクローン病があります。」

 

「南極はペンギンがいますね。フロリダ州はいますか?」

 「いない。」

 

「貴方の体内は南極みたいに冷たい。クローン病はペンギンみたいなものです。私が貴方の体内をフロリダ州みたいにすれば、ペンギンはまだいますか?」

 「いない。」

 

彼はまたほかの質問がありました。

「お、そうですね。私はまた嚥下困難があります。ご飯を食べる時に、最初はよく喉が詰まる。」

 

「それは理解できます。体内の冷えがひどくて、食道まで縮まるから。」

 

「右の坐骨神経痛もあります。」

 「じゃ、ベッドに寝てください。鍼をしてあげます。鍼の速効性は何かを見せます。」

 

彼は不信の目で私を見ながら、ベッドに上がりました。

 

3本の鍼を刺して、彼に感覚を聞きました。

彼は興奮して、「痛くない。もう貴方の言ったのを信じます。」

(私は半日説明したけど、彼は私がホラを吹くと思ってましたね。私は反省しないといけない。なんで詐欺師みたいな顔なのか?!)

 

2.クローン病治療の診断と処方箋

診断:里寒湿がひどい。

 

処方箋:

生のトリカブト(附子)3銭

乾姜2銭

炙甘草5銭

白朮5銭

茯苓5銭

ダクシャ5銭

細辛2銭

桂枝5銭

当帰3銭

加工したトリカブト(附子)2銭

芍薬5銭

梔子(くちなし)3銭

半夏3銭

赤石脂2銭

2日分。

 

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当帰(とうき):血を補う大事な生薬

 

処方箋を組み立てた理由は、以下にあります。

少陰病,下利便膿血者,桃花湯主之。

手足厥寒,脈細欲絕者,當歸四逆湯主之。

大汗出,熱不去,內拘急,四肢疼,又下利,厥逆而惡寒者,四逆湯主之。

傷寒服湯藥,下利不止,心下痞硬。服瀉心湯已,復以他藥下之,利不止,醫以理中與之,利益甚。理中者,理中焦,此利在下焦,赤石脂禹餘糧湯主之。復利不止者,當利其小便。

 

針を取った後、彼はまた何かを思い出しました。

「あ、そうですね。夜、肛門にゴム状の液体が垂れます。」

 「あなたの症状は、1800年前に一人の漢方医がすでに本に書いてます。処方箋まで書いてあります。」

 

「本当ですか?Wow!」 

 

3.クローン病、嚥下困難が改善され、中国文化にまで興味津々

2回めの診察:

2012年2月9日。水曜日。

 

奥さんと一緒に、ニコニコしながら入りました。

 

「漢方薬は飲みましたか?」

「3杯飲みました。(つまり1日分)あなたの漢方薬は効きますね。私の手は暖かくなり、飲み込み困難もなくなりました。大便はまだ1日6回だけど、その中の2回は形ができています。

 

私は直腸が動いているのが分かる。多分漢方薬が治しているからでしょう。」

 

経方の「一剤知」ですね~

 

彼はすぐ質問しました。

 「前回、何千年前の中医師って名前はなんですか?」

「張仲景。」

 

「お!その先生は、きっとクローン病の専門家でしょう?」

「いいえ。」

 

「え?違うんですか?」

「その先生は何でも治す専門家です。経方の元祖。中医学は科目を分けないで弁証論治です。一般的な風邪から癌まで、何でも知らないとダメです。

 

西洋医学と違う。

いろんな病名を発明して、病名の専門家。」

 

彼はベッドで鍼をしている間に、奥さんと話をしました。

「中国料理を食べに行こう。」

「中国の祭り(Chinese festival)に行こう。」

「あの韓国料理屋に行って、紹介してくれたオーナーに感謝して来よう。。。」

 

このイタリア人、初めて中国の文化に興味津々になりましたね。

 

処方箋:
2011年3月9日の同じ。

赤石脂を3銭に変更。

粳米3銭を追加。

 4日分。

 

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赤石脂(シャクセキシ)の画像

  

(次回はどうなっているか、詳しい報告はお待ち下さい。)

 

草木医師 報告 2009年12月8日。

 

4.倪海厦(ニハイシャ)先生の評価

この林医師は西洋医学の薬物化学系の博士で、現在は第一線の中医師です。北京大学化学系のナンバーワンの卒業生。

 

読者の皆さん、彼女の記録を見て下さい。

簡略した文字で、余計な言葉がありません。

彼女の医学知識と文学修養の高さが分かるでしょう。

 

彼女はヘビー級で若い経方家です。

 

彼女は私の所で研修が3年も過ぎています。

彼女は生まれつきで童顔で、綺麗で可愛い。声も女の子らしい。

 

この目玉がないイタリア人は、顔だけ見て彼女は卒業したばかりのドシロウトだと判断しています。

 

しかし、彼女は私の超強い学生さんの一人であるのを知らない。

 

ナマのトリカブト(附子)の毒性。

彼女は誰よりもその強さが分かると思います。

 

しかし、彼女が使うのを見て下さい。

日常茶飯事みたいな感じです。

 

毒薬は使い方を間違えると、もちろん命に危ない。

ちゃんと使えば、人の命を救う事ができます。

 

毒薬の漢方薬は、一般的な中医師は使い方が分からなくて、毒があるから使わないと言い訳します。

 


 

読者の皆さん、西洋薬の薬剤師に聞いてみて下さい。

どの西洋薬が毒がないのか?

 

答えは:全部ある。

西洋薬は毒があっても使っているのに、漢方薬は毒があるとダメですか?

 

西洋薬は化学毒素です。

漢方薬は自然な毒。

2つは違います。

 

かわいそうな民衆は化学薬品の毒を飲んでも、漢方薬の毒は飲みたがらない。愚かで仕方がない。

 

林医師は治療する時、治しただけではなくて中国の文化も宣伝している。本当に私の真髄をもらっています。

 

~つづく~

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