本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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【翻訳文】面白い治療例:3人の中医師の診断が違う!

こんにちは。李哲です。 

今日はアメリカでの開業医(中医師):鄭智城先生の文章を翻訳しました。

 

中国語本文のリンク先は、

三个中医,一个有趣的案例_郑智城_新浪博客

(発表日付:2011-07-18 02:37:26)

翻訳文

最近治療に来た一人、見た目は身体がガッチリだけど脈はとても沈。ほとんど脈がない。

 

「とても疲れやすいですか?」

彼は頷きました。

 

続いて舌をみたら薄い赤。乾いて舌苔は白。

「口は渇きますか?」

「渇かない。逆に唾液が多すぎて困ります。」

 

彼は自分の状況を教えてくれました。

彼はもともとニュージャージー州で、中医学の治療を受けました。

 

最初の中医師の所で2ヶ月治療、効果はまあまあ良かった。残念ながらその中医師はいなくなり、もうひとりの中医師が主治医になった。

 

このもう一人の中医師は、彼の症状を気虚だと判断して、処方も1番目の中医師とだいぶ違う。味があまりない漢方薬だそうです。

 

1番目に処方した中医師の処方は、とても味が濃い。濃すぎて煎じた後はネバネバしている。

 

彼は自信がなくなりました。なぜ二人の中医師の判断がこんなに違うのか、そして3人目の中医師に診てもらおうとしたのです。

 

私は彼の陳述を聞いて、だいたい分かりました。

 

1番目の中医師はおそらく腎虚証だと判断したでしょう。処方は右帰丸など。

 

右帰丸は地黄丸の改良バージョンで大量の地黄に鹿角胶などを入れ、味はとても濃くて煎じた後はネバネバします。

 

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地黄(じおう):腎臓を養い、血を増やす作用がある。


 2番目の中医師は気虚だと判断し、補中益気湯などを処方したでしょう。補中益気湯の味はとても薄いです。

 

私は彼に聞きました。

「2番めの漢方薬を飲んで、何か変わりましたか?」

「まだ1週間しか飲んでない。そんなに早く変わらないでしょう。まだ感覚的には変わってないです。」

 

以上の2人の中医師の判断は、みんな間違ってないと思います。

 

彼は腎虚証もあるので、右帰丸は正しい。気虚もあるので、補中益気湯も悪くはなってない。

 

しかし、腎虚証と気虚証はみんな表の症状で、根本的な問題ではないです。

 

彼の根本的な問題は、火が弱くて水が溢れている。分かりやすく言うと、心臓と腎臓が弱くて水の代謝がうまく行ってない。

 

彼は身体がガッチリしているけど、たくさんの水が溜まっています。同時に彼は寒がりで、冷房の部屋では必ず長袖を着る。これは水が溜まっているのが原因。

 

普段疲れやすいのも、腎虚証の影響と水が溜まっているのが原因です。

 

彼に処方したのは:

附子(トリカブト),乾姜,炙甘草,白朮,茯苓,厚朴,半夏,白豆蔻,木香,木瓜。5日分。1週間後に再診察。

 

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乾姜(かんきょう):胃を温める作用がある生薬。


1週間後、彼は再診察に来ました。

彼が言うのは、この1周間は体調が良い。まるで興奮剤を打ったみたいな感じ。

 

それはそうでしょう。

体内の老廃物が減れば、身体も変わります。

 

だから、『中医学は効き目が遅い、1週間では効果が分からない』という説は、正しくない。

李哲の感想:

漢方薬の処方は難しいですね…

合っている場合は、1週間でも効果が出ますが。合ってない場合は、1ヶ月飲んでも効果が分からない。

 

鍼灸は即効性があるけど、なんでも1~2回で治るものではないので、しばらく様子を見る必要があります。

 

慢性的な重病は、4~5回やって進歩が少ししかないかも知れません。場合によっては、持久戦が必要です。

 

上記の男性、脈診で沈。自覚症状は寒がり。喉は渇かない。

 

これだけでも判断できますが、裏寒証です。附子(トリカブト)を使うのは当たり前。

 

鍼灸の場合は、自宅でのお灸を薦めます。関元もしくは中極穴でお灸すれば、2~3日でパワーが出るのが分かるはず。男性なら元気な朝たちがすぐ戻ります。

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li-hari.hatenablog.com

 

水が溜まっている場合は、基本的に脾経のツボで強化します。

よく使うのは陰陵泉、地機、三陰交。中極穴と関元にも、鍼を刺す時がある。

 

陰陵泉、地機、三陰交はマッサージして、しこりがある所をグリグリ押すだけでも、体がめちゃくちゃ軽くなります。

 

中医学で脾臓は『土』に属する。

水が氾濫したときは、必ず土を強化して水を制します。

 

陰陽五行論はシンプルかつ合理的思考で、病気を判断するときに、とても役に立ちます。

 

西洋医学は無限に細かく分類して分析しますが、中医学は真逆。いろんな共通点がある現象を一つにまとめて、それを「火」「土」「水」などに分類し、陰陽五行論に利用している。