こんにちは。李哲です。
今日はアメリカでの開業医(中医師):鄭智城先生の文章を翻訳しました。
中国語本文のリンク先は、
翻訳文:
出産後、母乳がつまる現象はよくあります。
一般的に出産後の1~2日、母乳がたくさんたまって出ようとする時、ちょうど乳首若しくは乳管がつまると、乳房は腫れて石みたいに硬くなり、痛くて死にそうです。
去年、一人の産婦がこんな状態でした。
彼女はこちらで1年くらい治療をして、やっと息子さんが産まれました。しかし、出産後すぐ母乳が出ない症状があったのです。
彼女が電話して、ご主人が漢方薬を取りに来ました。
私が処方したのは、王不留行を主力にした処方箋。3日分。同時に黄耆、木通など入れました。
もとの処方箋は穿山甲もありますが、値段が高いしそこまで必要がないと判断したので入れてない。
ご主人は帰宅した後、1日の漢方薬で母乳が出たので、残りの2日分は予備として保管しています。次の子供ができたら使わせてもらう。
この王不留行は本当に素晴らしい物です。
実際にすべての漢方薬は素晴らしいです。正しく使えばすべて良いもの。
この前の朝、一人の女性から電話が入りました。
私の患者さんだそうです。こちらで治療して妊娠ができて、出産して数ヶ月経っている。数日前に急に母乳がつまって、昨日はひどくて一晩痛かった。仕方がなくて今日電話して来たのです。
彼女が言うのは、「以前も痛い時があった。その時は雲南白薬を塗れば良くなったけど、今回は雲南白薬でも効かないです」
私は彼女に説明しました。
「雲南白薬はケガに使うものです。貴方は現在母乳が詰まっているから、詰まりを治さないと痛みは治りません」
電話している時、私は急にアイデアを思い出して彼女に言いました。
「急いでニュージャージー州から来なくて良いです。外に行って青ネギを5~6束買って来てください。一部分は煎じて飲む。一部分は炒めてぐちゃぐちゃにして乳房に貼る。そうすると楽になります」
彼女は乳房が痛みすぎたのか、この方法はあまり信じてなかったです。どうしても来るというので、来てくださいというしかなかったです。
午前11時くらい、彼女は彼女のお父さんと一緒に入ってきました。
診療所に入った瞬間に、濃厚なニンニクの香りが漂ってました。
私は心の中で思ったのは、北の人は本当にニンニク好きだな…
座った話をしてみたら、やはり虚証でした。乳房は赤くも腫れてもない、熱くもない。乳首に一つの白点があるだけ。
もし実証だったら、乳房が赤く腫れて、化膿したりしたはず。
処方したのは王不留行が主力の処方箋。3日分。
産後にうつ病の傾向があるのも配慮して、別に3日分の気血を補う漢方薬も処方しました。
彼女と彼女のお父さんは、感謝して帰りました。
2時間後、なんと彼女から電話が来たのです。
「鄭先生、私のお母さんが炒めたネギを貼ってくれて、今は母乳が出ています。処方した漢方薬はどうしますか?」
私「母乳が通っても、貴方の乳房にあるつまりの結節はまだあります。漢方薬でつまっている乳汁を外に出さないといけないです」
あ、なるほど。
二人が来た時、濃厚なニンニクの香りは、炒めたネギを貼ってあるからですね。
ニンニクだと勘違いしました。
李哲の感想:
産後に母乳がつまって、母乳が出ない時、西洋医学はマッサージなど薦めるでしょう。もちろんマッサージも有効ですが、ダメな時もあります。
上記のネギの方法、試すのもありだと思います。
漢方は、もちろんさらなる効果がある。
鍼灸治療はどうするのか?
一番有名なのは、小腸経の少沢でしょうか。
あと選べられるのは、胆経の肩井、胃経の乳根など、選択肢はたくさんあります。
一般的に少沢穴と肩井を刺せば、すぐ乳房のほうが動くはず。
漢方薬はもちろん即効性があるけど、鍼灸も関連の治療ができます。
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