こんにちは、李哲です。
冷たい水を飲むと歯がしみる。
アイスを食べるとズキッと痛む。
そんな症状で歯科を受診したところ、
「神経を抜きましょう」
と言われたことはありませんか?
実は、このような歯の痛みや知覚過敏は、鍼灸で改善できるケースがあります。
今回は、歯科で神経を抜く治療を勧められた女性が、たった1回の鍼治療で大きく改善した症例をご紹介します。
📍 この記事で分かること
✅ 冷たい水で歯がしみる原因の考え方
✅ 歯がしみる症状に使ったツボ「頬車」
✅ 鍼治療で改善した実際の症例
✅ 歯科治療と中医学治療の違い
✅ 神経を抜く前に知っておきたい選択肢
冷たい水で歯がしみる・痛い40代女性の症例
🔎合わせて読みたい:歯医者で治らない歯の痛みが鍼灸で改善する理由はこちら
一人40代の女性。
肩こり、冷え性などを治療しているとき、偶然に歯の話が出ました。
彼女の話を聞いたら、左奥歯が冷たいものに当たるとしみて痛いそうです。
歯科では神経を抜く治療を勧められていた
私「歯がしみる痛みは、鍼でも簡単に治せますよ。」
彼女「本当ですか!?効果があるならやってみたいです。だって、歯科医院は神経を抜いて治療すると言ってました。」
歯がしみる痛みに使ったツボ「頬車」
頬車とはどんなツボか
神経を抜く手術は大げさですね。
当時刺したツボは、頬車(きょうしゃ)一つだけ。以下は、つぼの簡易図です。

頬車(きょうしゃ)は足陽明胃経に属するツボで、下あごのエラ付近にあります。奥歯をグッと噛みしめたときに盛り上がる咬筋の中央にあり、古代から歯痛や顔面の症状によく使われてきました。
「頬腫、口噤、牙車急、不可嚼物、頬車主之」
出典先:『鍼灸甲乙経』
(訳) 頬の腫れ、口が開きにくい、あごがこわばる、物を噛めないといった症状には頬車が有効である。
「牙痛、頬腫、口喎、頬車主之」
出典先:『鍼灸大成』1
(訳) 歯痛、頬の腫れ、口のゆがみなどは頬車で治療する。
頬車は古典でも歯痛の要穴として知られています。
なぜ反対側から鍼をするのか
治療効果を強化するために、先に痛くない右側を刺して、その後は痛い左を刺し。鍼を置いている時間は15分くらい。
一般的には患部ではなくて、反対側のツボを刺すだけで十分ですが、効果を高める場合は、患部のツボを刺すときがあります。
なぜ鍼灸は痛いところを直接刺さないで、反対側を刺すのかはなぜ鍼灸は痛い場所ではなく反対側を治療するのか?をご覧ください。
鍼1回で歯がしみる症状が大幅改善
3週間後の変化
3週間後、彼女が再来院した際に治療効果を確認しました。
喜んで次のように話してくれました。
「前回の1本の針はすごかった!だいぶ楽になってしみない。歯の神経を抜く必要もなさそうです!」
ほかの女性患者も、歯がしみる似た症状があったけど、同じように1回で治しました。詳細は以下をご覧ください。
過去に抜歯したことを後悔した理由
彼女は以前、ほかの歯の痛みで、歯を抜いてもらったことがあるそうです。鍼治療で痛みが治る話を知ってから、彼女はちょっと後悔してました。
「もっと早く知れば良かった!余計に歯を抜かれちゃったよ!」
歯を抜いたり神経を取ったりしても治らない場合がある
歯が痛いから、歯を抜く?
じゃ~~リウマチの強烈な関節痛は、なぜ手を切って治さないですか?
アメリカの中医師・鄭智城先生2も症例:歯の痛みが治らない人に漢方治療が有効だった症例で同じ質問をしていました。
痛みには、必ずその原因があります。
原因になるのを取り除かないで、ただ単に切るだけでは治りません!
歯科と中医学治療の違い
歯科が得意なケース
むし歯で、大きな穴が空いた。
もしくは事故で歯が折れた。
このような歯の形が壊れたとき、西洋医学の歯科医院はあなたの役に立ちます。
鍼灸が得意なケース
歯が折れてもないのに、歯が痛い・歯根出血・歯が浮いているような感じ・歯がしみるなどの症状は、鍼灸で改善できるケースがあります。
神経を切ったり歯を抜く必要は、まったくありません!
まとめ|歯がしみるなら神経を抜く前に鍼灸という選択肢も
今までたくさんの患者さんの持病の治療を行いながら、ついでに歯のトラブルを治してました。歯の近くのツボを刺したり、手足の遠方のツボを刺したり、治療方法はいろいろです。
私の臨床経験では、治せなかった歯の痛みはありません。回数は人それぞれ違うけど、効果がないのはゼロ。
なにか歯の不調があったら、信頼できる漢方医もしくは鍼灸医に診てもらってください。きっと良い結果になります。
歯のトラブルを改善した鍼灸症例集
- ↩︎
『鍼灸大成』は明朝の楊継州の著作。本書は、明代末期に完成した鍼灸書の集大成で、後にも先にも、これを上回る本はないといわれている空前絶後の作品です。明代末(1601年)に刊行されて以来、清代に28回、民国時代に14回、現代中国や台湾になってから何回も刊行されており、六〜八年に一度は新版が出されるという大ベストセラー本です。
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鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。

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