本場の中国鍼:李哲鍼灸院

本場の中国鍼で生理痛、生理不順、不妊症、腰痛、肩こり、首こり、ヘルニア、胃痛、頭痛、がん緩和ケア、便秘、下痢など様々な不調を整えます!

NHK『東洋医学ホントのチカラ!科学で迫る鍼灸・漢方薬・ヨガ』を見た感想。

こんにちは。李哲です。

今日は番組を見た感想(4000字)。

 

NHK番組の詳しい内容は、以下の方の記事が参考になります。

nikomakoyoga.hatenablog.com

 

私の簡単な感想は、ホントのチカラではないけど、東洋医学を普及してくれたことにはありがたい。

 

これがきっかけで、たくさんの方が東洋医学の素晴らしさを分かって、東洋医学を治療を受けることを祈ります。

 

NHKは20年ぶりに東洋医学の特番を作ったらしいですが、やはり深度は足りないですね。おそらく、ほかの鍼灸医もそう思うでしょう。

 

私が通った日本の鍼灸専門学校には、すごい日本人の先生がいたけど、番組には出てないですね(笑)

 

以下、番組を見た感想を述べます。個人的見解ですが、参考になると幸いです。

 

 

米軍で広がる耳鍼の鎮痛効果:最強、最速

 

耳鍼が広がった理由は、慢性的・急性の痛みに有効。しかも、措置が早い。

 

番組の中では腰痛、坐骨神経痛の米軍が、耳鍼を受けるのがありました。ピアスみたいな耳鍼を刺してすぐ歩いて見たら、「痛みはだいぶ良い!」と言うのです。

 

番目に出た芸能人たちは「すごい!」と騒いでましたが、鍼灸師にとってはそれほどでもない。

 

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米軍が開発したというけど、耳針療法は昔からありましたよ。開発したのは、ピアスみたいな特殊な鍼だけですね。

 

耳鍼は鍼灸師の間では幅広く使われているものです。日本の昔は、耳つぼダイエットも流行りました。

 

耳鍼はダイエットだけですかね?

違います。

耳には全身の反射区があるので、全身の痛み・内臓の病気が治せます。

 

耳鍼がよく使われているのは、心臓の痛み、腰痛、坐骨神経痛、胃痛、生理痛…とにかくすべての痛みに有効。

 

今は普通の鍼だけに専念していますが、もし耳鍼の良い例があったら、皆さんに紹介します。

 

以下は7年前の治療例。針ではなくて、耳つぼ押し棒でマッサージしただけですが、治す原理は同じです。

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li-hari.hatenablog.com

会陰を軽くマッサージして、頻尿を治す

これは驚きました。

自分で小さなローラー、もしくは指で軽くマッサージするだけで治っていました。

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会陰(えいん)にローラー、もしくは指で軽くマッサージするだけで頻尿が改善。

頻尿がこれで治るなら、わざわざ鍼灸院に来る必要もないですね。

 

これは、ぜひ広がってほしい情報です。番組放送後の数日で、楽天市場ではこのローラーが売り切れだそうです。テレビ番組ってすごい(笑)

 

自分の指で優しくマッサージするだけでも効果があるので、ローラーばかり頼らないでください。

追記:

会陰マッサージは効かないというコメントもらいました。

ローラーマッサージは、あくまでも便意な解決策で、すべて効くとは限りません。

 

会陰マッサージがダメだったら、ちゃんとした鍼とお灸の治療が必要です。近くの信頼できる鍼灸院に相談して見てください。

 

会陰に関して、もう一つ特別な効能があります。

 

溺れ死んだ人の緊急救命に使う。

詳しい内容は、以下の記事をご覧ください。 

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li-hari.hatenablog.com

 

足三里へのお灸で、結核が緩和

アフリカのウガンダでは、お灸で結核を緩和する人がいました。

番組の中には、お灸だけで結核が治った若い女性がインタビューを受けてました。

 

彼女たちの話を聞いて、本当に感慨深かったです。

貧しい国の人たち。西洋薬は高くて手が出せない。

安いお灸があるから、彼女たちは生き延びているのです。

 

お灸は、きっとウガンダを含むアフリカで流行るでしょう。

 

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鍼灸、漢方が中国で数千年もはやったのは、安くて揃いやすい(どこでもある)のが一つの原因でした。

 

たとえば、漢方でよく使う甘草(水が少なくい所でも育つ)、陳皮(みかんの皮を何年も干したやつ)、生姜、なつめなど、高くないでしょう?

 

お灸の材料のもぐさも、めちゃくちゃ安くて、あちこちにある草です。

 

お灸ほど安くて、滋養強壮作用があるものはないです。

市販のサプリメントより何百倍も良い!

 

体を強くしたいなら、彼女たちみたいに足三里にお灸するのがオススメ。

 

足三里は大事なツボの一つなので、また別の記事で詳しく紹介しようと思います。

 

以下はニハイシャ先生の治療例。肺がんが良くなる同時に、昔の肺結核まで治された例です。

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li-hari.hatenablog.com

 

ヨガしながら、抗がん剤・放射線療法を最後まで頑張る

ヨガする目的は、睡眠の質を変える為だそうです。

抗がん剤を打ったあと、副作用で患者さんは睡眠障害になるから。

 

つまり、ヨガする目的は抗がん剤・放射線治療の副作用を減らして、最後まで抗がん剤を打つためである。

 

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運動、ヨガはもちろん効果的。どんな病気に対しても有効です。

ただし、先に西洋医学の治療をして、副作用の大きな穴をヨガで埋める発想はおかしい。

 

なぜ、西洋医学の抗がん剤・放射線を先にやって、ほかの治療法を先にやらないですか?

 

インド、ヨーロッパ、南米、中国。

みんな昔からの草薬療法があります。もっとも有名なのは、中国の漢方薬と鍼灸。

 

数千年前から使われた漢方薬は、がん患者を含めたくさんの患者さんを救ってきました。

 

西洋医学はもちろん、皆さんも漢方薬・鍼灸を先に受けて、ダメだったら手術・抗がん剤・放射線療法を使うべきです。

 

これは患者さんに対して、メリットしかありません。

 

私が尊敬している倪海厦(ニハイシャ)先生は、大量の治療例を残してくれました。興味がある方は、ニハイシャ先生の治療例というカテゴリーを見れば、いろんな重症の治療例があります。

 

以下はニハイシャ先生の一つの論文。乳がんを書いてますが、ほかのがん治療でも同じ処方箋を使います。

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li-hari.hatenablog.com

 

六君子湯で寿命を延ばし、人参栄養湯で食欲を増やす

六君子湯と人参栄養湯、この2つはみんな脾胃と血を養う作用が大きいもの。以下は六君子湯を例にして話します。

 

六君子湯は『傷寒雑病論』に載っている処方ではないけど、平凡な作用があるので、後世の漢方医たちはたくさん使っています。

 

平凡というのは、一撃必殺の効果はないけど、どの患者さんが飲んでもある程度の効果が出る。

 

なぜ効果があるのかを説明します。

 

六君子湯の本来の組み合わせは、人参、白朮、茯苓、半夏、陳皮、甘草。6種類の生薬が入っているので、六君子という。脾胃に良いものばかりです。

 

日本の既成品は、組み合わせが変わっていますね。もとの六君子湯の以外に、胃腸に良い生姜、大棗(なつめ)を入れている。メーカーによって多少は構成が違うようです。

 

もとの六君子湯の作用は、脾胃を強化するためである。つまり、消化系の機能を強化する漢方です。

 

人間の免疫力というのは、簡単にいうと胃腸の機能。

脾胃は中医学で、「土」に属している。「土生万物」といいます。

 

体でたとえると、脾胃が栄養を消化吸収するから、ほかの臓器は働くエネルギーをもらえる。地球に例えると、土があるから万物が生まれたわけです。

 

簡単な理屈ですが、人間は食べ物で体力・免疫力を得ています。何も食べられないで免疫力が強い・長生きする人はいません。

 

がん患者が抗がん剤で食べられない・体力が落ちた時、六君子湯・人参栄養湯を飲むと食欲が出るので、もちろん体力がついて長生きもできます。

 

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六君子湯に関する実験データ。

 

正常な人が飲んでも、副作用がありません。唯一の副作用は、食欲が良すぎて太るだけ。

 

漢方・鍼灸治療では、みんな食欲を回復し、食べられる・寝られるのを最優先にしています。

 

常識ですが、食べられない・寝られないと体力(免疫力)がなくなり、病気になるだけではなくて、最悪の場合は死にます。

 

奇妙な西洋医学には、こんな"素晴らしい"療法があります。

投薬治療後には食欲がなくなり、髪の毛も抜けて、寝られなくなる。

 

正常な人は食欲があって、髪の毛があり、夜は寝られますよね?

 

食欲がなくなり、髪の毛がなくなる、寝られないのは不正常(病気)でしょう?

 

さて、あんたたちの治療で不正常(病気)になりました。しかし、あんたたちは「検査数値では病気が良くなっている」と言い訳する。

 

これは何の論理思考ですか?

あんたたちは脳みそありますか?

 

まとめ

番組では科学的な実験をしながら、鍼灸・漢方薬のメカニズムを説明していました。これはこれで良いですが、私は一つの異議があります。

 

科学的にメカニズムが解明できたから、漢方薬・鍼灸は科学的なんだ。じゃ~~~解明できなかったら?

 

西洋医学が認めなかったら、漢方薬・鍼灸はただのプラセボ効果を利用した詐欺?存在する意味がない?

 

漢方薬と鍼灸は、数千年前からありました。治療効果があるから、今まで伝わってきたわけです。

 

実際に今のテクノロジーでは、鍼灸・漢方薬のメカニズムが分かるのは一部分だけで、分かってないのがほとんどです。

 

解明できないのは、今の科学レベルが低くて、理解できないだけ。漢方薬・鍼灸のせいではありません。

 

西洋医学の情報ばかり溢れる世の中。

もっと常識的な考え方をとらえ、何が正しい治療かを普及する必要があります。

 

今回のNHK番組には少し遺憾があるけど、全体的には大衆向けの良い番組だと思います。ただし、次回はもっと深いレベルになってほしい。

 

漢方ができるのは、食欲増進だけではない。

鍼灸ができるのは、腰痛、坐骨神経痛を治し、美容鍼だけではないのです。

 

私の腕はまだまだ足りなくて、ホントのチカラだとは言えませんが、良い治療例が書けるように頑張ります。

 

臨床治療の記事を通して、皆さんの鍼灸に対する意識が、少しでも変われば幸いです。