本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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尿が出ない・排尿痛が漢方薬1日で良くなった症例

こんにちは。李哲です。

アメリカの中医師、鄭智城先生*1の記事を翻訳しました。

 

中国語本文のリンク先は、

网友国内70多岁的老爹前列腺出状况_郑智城

(2012-11-03 23:16発表)

 

手術後に尿が出ないのを漢方薬1日で治した例

この治療例は非常に面白いので、皆さんに紹介しようと思います。

以下はネット友たちから来たメール文。

 

5日分の抗生物質を点滴してから、尿が出なくなった

 

~~~引用開始~~~

 

鄭先生。

朝、先生に電話しましたが、忙しくていなかったです。

私の親が外出して遊びに行ったとき、お父さんは転んで手を骨折しました。お母さんが言うのは、複雑性骨折、骨まで外側に出てきたそうです。

 

その後、病院で手術を受けて、いつ治るかも分からない状態。

 

手術したので病院の先生は感染症を恐れて、5日分の抗生物質点滴をしました。

ここで問題が出ました。

尿が出なくなったのです。

 

その後、薬を飲んで少しは良くなったけど。 

年寄りなので点滴の時に、いろんな薬を入れてました。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を予防する薬。

胃の消化を助ける薬。

ほかには抗生物質などなど。

 

病院の先生が言うのも、入れすぎたかも知れない…

 

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【▲ 西洋医学の過度な投薬治療 】

 

前立腺の炎症は薬で少し良くなったけど、今でも排尿痛はまだあるそうです。幸いにも尿は出るし、色も正常。血尿は出てないのです。

 

昨日、病院で検査をしたけど、一つだけ高かったです。

いま病院の診断では、前立腺に問題があるけど、具体的な原因は知らない。ただ、何個か数値が悪いだけだと言い、たくさんの薬を処方していました。

 

私はあまり飲ませたくないです。

なんのための薬かも知らない。

病院はただの金もうけだけでしょう。

治療費が高くてビックリしました!

 

病院の高い治療代で、破産状態になる患者さんは多いです。日本はまだ全国民が犠牲になって、医療保険を払ってくれるけど、アメリカは自由診療ですから高いです。


以下はニハイシャ先生の治療記録。中には8年間の病院の治療で、破産寸前になった患者さんの物語があります。

 

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手術後、耳の聞こえが更に悪くなり、気力も落ちた

 

お母さんが言うのは、お父さんは手術してから耳の聞こえが更に悪くなり、反応が遅くなって気力も前ほどない。

 

今回転んだのが、ひどかったかも知れません。

病院の先生は、骨粗しょう症が原因だだそうです。年をとると何かしら弱くなるでしょう?

 

お父さんは普段体が良いです。胃がちょっと弱いくらいで、70歳だと見えません。

舌苔も少ない(胃が悪いからだと思います)。あとは耳の聞こえがとても悪いです。

 

鄭先生、治療してくれませんか?

前立腺の問題と、手術後の回復。

 

お父さんにたくさんの西洋薬を飲ませたくないです。

 

~~~引用終了~~~

 

アメリカ人が薬を飲まない理由、中医学学者がまとめたのがありました。以下の記事、どうぞご覧ください。

 

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漢方薬1日で諸症状が良くなった

 

以下は私の返事です。

了解しました。

西洋医学の過度な治療で、内臓に負担がかかりすぎです。

前立腺の炎症も、虚証から来ています。

 

処方:

黄耆6、党参4、白朮4、炙甘草2、当帰3、陳皮2、柴胡2、桔梗1.5、淫羊霍5、補骨脂4、莵絲子5、クコの実5。(単位は銭)

 

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クコの実:滋養強壮効果が大きく、中国ではよくお酒に漬けて飲んだりします。

 

煎じ方:濃い目に煎じる。茶碗4杯の水で1杯(もしくは1.5杯)になるまで煮詰め、2回に分けて飲みます。1回で茶碗半分。

(もしくは1.5杯分を3回で分けて飲む。つまり、1回で茶碗半分。)

 

後書き:

報告が入ったけど、「1日目の漢方薬を飲んで良くなりました。とても感謝しています!」などなど。

 

鄭先生には、ほかの治療例もあります。

膀胱がんで尿のトラブルがあったけど、漢方薬でかなり改善した例。参考になると幸いです。

 

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李哲の解釈

外科は西洋医学。内科の病気は中医学に診てもらうべき

 

西洋医学が役に立つのは、2つしかありません。

  1. 歯科:入れ歯を作るなど、歯の形が壊れた場合のみ。
  2. 骨折、義肢のつくりなど。
    西洋医学の外科は、中医学より強いです。
    外科の内容はテクノロジーで、サイエンスではないから

 

皮ふの外側に出た骨を戻すのは、西洋医学の外科医にまかせて良いけど、あとの治療は任せてはいけません。内科の病気は、漢方薬・鍼灸を含む自然療法がふさわしいです。

 

内科の病気を西洋医学に診たもらうのは、短命を買う行動。

上記のお父さんも抗生物質の点滴をしてから、耳の聞こえが更に悪くなり、前立腺のトラブルが増えたのです。

 

鄭先生のもう一つの治療例を見ても分かります。

手術後に生じた排尿障害。こんな後遺障害があることを知ったら、手術なんかしますか?

 

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鄭先生の処方箋の分析

 

以下では、鄭先生の処方を簡単に分析します。

 

  • 淫羊霍
  • 補骨脂
  • 莵絲子
  • クコの実

腎臓と肝臓を補う。普通は1つだけ使っても効果あるのに、ここでは4種類も使っています。そうとう補う力が強いはずです。

骨は中医学の理論で、腎臓が作り出しているので、骨折した時は腎臓を強力に補わないといけません。

 


 

  • 黄耆
  • 党参

気力の『気』を補う。

つまり、体と内臓を動かすパワーを補給します。

 


 

  • 白朮
  • 炙甘草
  • 当帰
  • 陳皮
  • 柴胡
  • 桔梗

消化系の脾胃・胆嚢(胆汁を分泌して消化を助ける)などを強化します。

桔梗は痰を取り除く生薬で、消化系に溜まっている痰を取る事もできます。

 

当帰だけ効能が特別で、血を補って貧血を治す最強の生薬

ほかの生薬は、当帰みたいに血を補うことができません。

 


 

すべての臓器は、必ず食べ物から栄養を吸収して、臓器の働くパワーになるので、消化系が弱いとすべてが衰えます。骨折であろうと、前立腺問題で尿が出ない・排尿痛があるでだろうと、前提条件は消化系を強化することです。

 

中医学で消化系は最も大事なところ。

後天の本(生まれた後の本)だとも言います。

ちなみに、「先天の本」は腎臓。

 

中医学の考え方に関して、1つの過去記事があるので、どうぞ参照して下さい。

 

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補うときは漢方薬が有利、痛みを治すのは鍼灸が得意

 

鄭先生の処方は、全体的に見ると補う方向が強いです。

開腹手術のあとは、ほとんど気血を失って免疫力が下がります。だから、補うのは王道ですね。西洋医学の毎日の血液検査で血を抜くのは、患者さんはどんどん貧血になります。

 

以下の記事で、鄭先生は痛烈に血液検査のムダを批判しました。

 

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漢方薬は医食同源のものが多いので、補うときは鍼灸より強いです。鍼は医食同源の食べ物にではないから。

 

ただし、経絡のつまりから来る痛みを治すときは、鍼のほうが漢方薬より早いです。

尿のトラブルには、鍼治療も有効

 

尿が出ない、頻尿、尿もれなど前立腺の問題は、腎陽虚がほとんどです。

腎臓の陽気を強化し、尿が順調に出るようにするツボは、中極、関元、陰陵泉、太谿、三陰交などです。もちろん、当時の状況を見て、ツボが少し変わるからも知れません。

 

以下は尿のトラブル:くしゃみすると尿もれしそうな症状を治した例。参考になると幸いです。

 

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尿が出ない、排尿痛、頻尿などはみんな鍼治療で改善・完治ができます。

近くの信頼できる鍼灸院に診てもらって下さい。 

*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。