こんにちは。李哲です。
今日はアメリカでの開業医(中医師):鄭智城先生の記事を翻訳しました。
もとの中国語記事リンク先は、
(2014-11-12発表)
翻訳文
最近アメリカ華僑には悲劇が絶えません。
もっとも最近の事件の犯人は、一人の中年男性。
家庭喧嘩で筋トレ用のダンベルで自分の奥さんと奥さんの母親を殴って大けがさせ、自分は自殺しようとしました。
ニューヨークの華僑家庭、家族4人が殺されました。
ギャンブルに絡んでいたそうです。
もう少し遠いのは、一人の華僑男性、自分を住ませてくれた親族の5人家族を殺しました。
こんな悲劇の裏には、もちろん社会的の要因、心理的な要因があります。
しかし、中医学の角度から見ると、体の要因もあるのです。
私の限られた治療経験から見ると、現代社会には瘀血がある人はとても多いです。老若男女問わず。
瘀血がある人の特徴は何か?
顔色が黒ずんいている。
唇が黒い。
顔色は暗くて艶がない。
情緒不安定、うつっぽい時もあるし晴れる時もある。
怒る時は雷みたいになる。
たとえ話をすると爆弾みたいに、引火されたすぐ爆発。
しかも、このような人は情緒のコントロールができません。
引火されたらすぐ爆発します。
彼らも理性を失い、自分を後悔させる行動に乗り出す。主にいろんな暴力行為。
瘀血が体に対する影響は、これが特徴です。
中医学には『桃核承気湯(とうかくじょうきとう)』という処方があります。専門的に瘀血を治す処方。
傷寒雑病論に書いたのは、『太陽病不解,熱結膀胱,其人如狂』。
だから、瘀血の特徴は発狂すること。
中国には『疯狂英語』(クレイジー・イングリッシュ)を普及した人がいて、大声で英語を習うそうですが、その人は家庭内暴力で奥さんと離婚しましたね。
私は彼の顔をよく観察しましたが、典型的な瘀血タイプの体質でした。
最近、ある患者さんが私に質問したことがあります。
「お姉さんが精神病があるけど、中医学は解決方法がないですか?」
「お姉さんはうつっぽいですか?若しくは暴力傾向がありますか?」
「両方ありますよ。怒った時は怖いです。」
「お姉さんは普段便通はどうですか?」
「良くないです。いつも便秘。」
「了解しました。解決方法を分かりました。」
処方は『桃核承気湯(とうかくじょうきとう)』。
瘀血を出したら、病気が半分くらい良くなりました。
なぜこんなに瘀血が多いのか?
瘀血の形成は気の詰まり。
若しくは普段の体力仕事、若しくは運動中にケガをした。
若しくは生理中に不注意してなった。
原因はたくさんあります。
とにかく、普段性格が怒りっぱい人、せっかちな人は瘀血タイプの体質がほとんど。
たくさんのアメリカ警察は犯人を逮捕する時、とりあえずボコボコにする警察は瘀血タイプかも知れません。
この前、スポーツ選手の黒人男性がエレベーター中で奥さんをめちゃくちゃ殴るのが、監視カメラに撮られました。
おそらく、普段の試合でケガをして瘀血が溜まったでしょう。瘀血がある人は、情緒を自分でコントロールできないのです。
注意すべきなのは、桃核承気湯は瘀血を解決する、唯一無二の処方ではありません。
だから、皆さん勝手に使わないで下さい。
李哲の感想:
この記事は、瘀血(おけつ)と人の性格の関連性を述べました。
怒りっぽい人は、必ず瘀血だと限らない。ほかの原因もあるから。
しかし、瘀血が溜まっている人は怒りっぽくなります。
気持ちのコントロールができなくて、悪質な殺人事件に走る人は瘀血タイプが多いでしょう。
生まれつきで悪質・凶暴・残忍な人はいない。
何かしら、後天的な事で性格が変わります。
例えば教育環境、内臓の問題で性格がきつくなり、同情心などがなくなる。
瘀血を溶かす条件は、体内を温めることです。
たとえ話ですが、フライパンに硬い脂の塊が取れないとき、加熱すれば掃除しやすくなります。
体内も同じ。
十分な熱さがあれば、血の塊もできないのです。
西洋医学で言う血栓症は、すべて冷えからできる血の塊です。
温めるのにはお灸が一番手軽い。
あとは、鍼も役に立ちます。
西洋薬は諦めてください。
体内を温める薬は、聞いたことがありません。