本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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産後の汗をかきすぎ、体が痛いを3日で治した例

お詫び

先週金曜日の狂犬病に関する記事を削除しました。記事内容の間違えではなくて、ほかの原因です。

いつも優しくスター、ブックマークしてくれた方に申し訳ありません。

皆さんには影響が及んでない事を願います。

 

こんにちは。李哲です。

出産後に体全身が痛い、汗っかきなどを治した漢方薬の翻訳文です。

 

中国語本文のリンク先は、

郝万山经方36首故事1 - 好大夫在线

翻訳文 

昔、私は劉渡舟先生と一緒に研修医たちを連れて、北京京西門頭溝鉱区で授業を開きました。今の学生さんたちは知らないですが、当時の授業は田舎に行ってやるもの。

 

私たちはよく医薬品を、鉱石工場で働く人たちに贈りました。

一人の奥さんは子供を生んで20日くらい経っているけど、発熱は10日続いている。体の痛みも10日続いている。ちょうど私はその家に治療に行きました。

 

産後の病気なので、皮膚の栄養が足りないから体が痛いと思って、当たり前のように八珍湯を3日処方したけど効果がない。人参養栄湯を処方したけど、効果がない。

 


 

当時、私は劉渡舟先生と同じ部屋に泊まっていたので、劉渡舟先生に聞きました。

「先生、私は今産後の体が痛い患者さんを治療しているけど、気血を補う処方で効きません。彼女は風邪の症状もないのです」

 

「どんな処方箋を使ったのですか?」

「八珍湯と人参養栄湯を使いました」

 

「貴方は『傷寒雑病論』の桂枝加芍薬生姜各一两人参三两新加湯を使うべき。

これは桂枝湯をもとにして、芍薬を増加し筋肉の痛みを取る。生姜を増加して他の生薬を皮膚まで導く。あとは人参を入れて気を補う処方です」

 

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桂枝(けいし)の花。

 

私が処方を出した時、彼女は産後で汗も多かったです。ちょっと動くだけで汗だくになる。だから、私は心の中で思いました。

「生姜はたくさん入れるとダメだ。生姜はまた辛いし」

 

私自身は生姜が嫌いなので他の人も嫌いだと思って、小さい生姜を3切り出しました。ほかの生薬はそのまま。

 

3日飲んだけど、また効果がない。

 


 

私はまた劉渡舟先生に相談しました。

「先生、あの患者さん痛くなってから10日経っています。私が治療してからも10日なので、すでに20日経っているのに、この前の先生が教えてくれた処方箋が効かないです」

 

「処方箋見せて!」

 

先生は見たあとに話しました

「生姜は3切り?どのくらいのサイズですか?」

「小さなやつを3切り入れました」

 

「なんでそんなに量が少ないですか?」

「彼女は産後で汗だくになるし、辛い生姜で汗がもっと出ると思って…」

 

「新加湯で生姜を使う意味が分かりますか?」

「他の生薬を皮膚まで導く役割ですね」

 

「こんな少ない量で、引っ張って来れると思いますか?」

「彼女は汗が出やすいですよ」

 

「あなた、今気血を補う生薬を使っていますね?生姜の量が十分あれば、彼女の汗は止まります。新加湯は皮膚と筋肉を養うやり方で、体の痛みを治しています」

 

「それでは、生姜をどのくらい使えば良いですか?」

「15g。3切りだと書かないで、直接15gだと書いて!」

 

「先生、辛すぎではないでしょうか?」

「あなた、彼女にご飯を作ってあげてるの?病気治療しているの?」

 

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生姜:漢方の処方箋によく出る生薬で、医食同源の証の一つです。

 


劉渡舟先生にはよく叱られます。

私が生薬の味とか、飲んだときの味覚を配慮していたので。

 

今になってもこの考え方は変わらないですね。

飲ませるなら、あまりまずいとダメだと思います。

 

生姜を15g入れてから、患者さんの汗は減りました。2日飲んで痛みが減り、3日目には完治。

 


 

私はこの嬉しい結果を劉渡舟先生に報告しました。

「先生、あの患者さん治りました!」

 「だろうな。生姜の比例をもとの通りにすれば、すぐ効果が出る」

 

「先生、なんで八珍湯とか人参養栄湯は効かなかったでしょうか?」

「気血を補う方法は間違ってない。ただし、その処方箋では栄養を皮膚まで導く事ができない。だから、彼女は治ってないんだよ!」

 

本で習ったのは、あくまでも浅いレベルのものですね。臨床で実際に使わないと、分からないのが多い。

 

その後から新加湯を使うとき、私は必ず生姜の量をそのままにしています。

李哲の感想:

これは、生姜の大事さを教えてくれた治療例です。

普段から食べる生姜なのに、こんな役割があるとは!

漢方薬の組み合わせは、本当に奥深いものです。

 

桂枝加芍薬生姜各一两人参三两新加湯は、『傷寒雑病論』に書いた処方です。すごい簡単な組み合わせですが、産後の体の痛みを治す時は効果バツグン。

 

出産の時は、大量の血を失い力を使うので、気血の不足になります。

だから、産後は養生が大事。

 


 

昔の中国では「座月子」と言いました。

1ヶ月くらい外にも出さないで、じっと部屋中で安静するのです。

 

この時にちゃんと養生して体力を回復しないと、後々になって慢性的な病気になります。

 

今は養生しない人も多いので、虚弱体質になってしまう新米ママも多い。

 

もともと、出産することで女性の万病が治るのに、妊娠中と出産後の養生が間違っているから、万病が治るところか逆に万病が寄ってくるのです。

 

出産したあとの養生は、漢方医若しくは鍼灸医に診てもらってください。

 


 

産後の体の痛みを鍼ではどう治すか? 

わりと簡単です。

全体的に体が痛いのは、『開四関』で良いから。つまり、合谷穴と太衝穴だけでいい。

 

ほかのところの痛みがあったら、経絡の流れを分析して、関連のツボを刺せば治る。

 

痛みにはもともと鍼灸の得意分野です。

産後の体の痛みだけではなくて、産後の出血が止まらないなど、様々な症状を鍼だけでも治せます。