本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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痰が切れないのを治すついでに、坐骨神経痛も同時に治した漢方薬治療例

こんにちは。李哲です。

アメリカでの中医師:鄭智城先生*1の治療例を翻訳しました。

 

中国語本文のリンク先は、

治痰顺便把坐骨神经痛也治好_郑智城

(2012-2-20発表)

風邪の痰が切れないのを治し、坐骨神経痛も同時に解決

今日来た黒人の中年女性、トリニダード・トバゴ人で、背が低くて太っています。

 

どこかで見た覚えがあるけど、思い出せない。話で聞いたら、彼女は9ヶ月前に来たことがあったのです。

 

9ヶ月前に来た時、彼女の症状は風邪を引いたあと、痰が切れない。

西洋医学は薬を出したけど、彼女は西洋薬を飲みたくなくて治療に来ました。

 

脈診では弱。

舌診では舌が太って白、乾いている。

他には特に症状がない。

 

眼診の時に「腎虚証」が見えました。

瞳孔は小さくてぼやけている。

 

「腰痛はありますか?」

彼女は頷いてました。

「あります。しかも、痛みが下までつながっています。」

 

これは坐骨神経痛ですね。

以前は腰痛、坐骨神経痛で歩けなくて、治療に来た薬剤師もいました。数日で治った薬剤師の例は、以下の記事をご覧ください。

 

www.li-hari.net

 

症状が多くないのは、一つの事を証明しています。

彼女の身体は弱っている、もしくは「少陰体質」だと言えます。

 

身体が弱い人は亜健康状態にいても、特別な症状はないです。

ただし、全体的に機能不足、疲れやすい症状として現れます。

 

身体が良い人も特別な症状はありません。

でも、身体が良い人たちは見た目が違います。

弱っている人は、活気がありません。

 

だから、私は麻黄附子細辛湯を選びました。

痰も配慮して、痰を取り除く生薬も入れました。

半夏、陳皮、蘇子、茯苓、萆薢(ひかい)。

 

萆薢(ひかい)はめったに使わないけど、ここでは腎虚証からくる腰痛のために入れました。萆薢(ひかい)を使わなかったら、杜仲・続断・枸杞の実などで代用できます。

 

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萆薢(ひかい)の画像

以上が9ヶ月前の彼女のカルテ記録。

 

私は彼女に聞きました。

「前回の漢方薬を飲んで、どんな感じですか?」

彼女:「良くなりましたよ。坐骨神経痛まで治りました。」

 

6日分の漢方薬で9ヶ月も効く。

漢方薬はコスパ抜群ですね。

 

麻黄附子細辛湯は、もともと腰痛を治す作用があります。

 

その上に痰を取り除く生薬と、腎虚証を補う萆薢(ひかい)を入れて、補うのもあるし老廃物を出すのもあるから、効果が長く続いたでしょう。 

李哲の解釈

鄭先生は、「麻黄附子細辛湯」が好きみたいですね。

以下の記事でも、麻黄附子細辛湯+萆薢(ひかい)で天気が悪くなったとき、全身の関節が痛くなる患者さんを治しました。

 

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麻黄附子細辛湯の応用例は、もう一つあるので、どうぞご参考に。

ニハイシャ先生の治療日記、倦怠感がひどい患者さんを一発で治した例です。

 

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坐骨神経痛は、鍼治療でも簡単に治せますね。

人によってかかる回数は違うけど、ほとんど2~3回で治療が終わります。

 

鍼を刺して1分後には、坐骨神経痛が緩和したかどうかが分かる。

 

li-hari.hatenablog.com

 

風邪を引いたあとに痰の音がするのは、まだ肺に痰が残っていることなので、膻中・天突・豊隆などのツボで対策ができます。

 

以下は私が治療した中で、ちょっと不思議な例。

「鍼を刺した瞬間に、痰が消えた」と患者さんが言ってました。

 

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重い病気の治療はもちろん、特に症状がない時でも、漢方薬と鍼灸はメンテナンスもできるし、些細な自覚症状を改善することもできます。

 

もっとも優れているのは、中医学の先生は1人ですべての不調を診るので、患者さんはたらい回しにされない。

 

一人の中医学の先生は、一つの総合病院と同じ存在です

 

*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。