本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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急性盲腸炎:李宗恩博士の治療例(2018-02-21修正)

こんにちは。李哲です。 

今日はニハイシャ先生の弟子:李宗恩博士の治療記事を翻訳しました。

(私の治療例ではないので、間違わないでください。)


本文のリンク先は、

診療日誌 03/14/2014 - 中醫盲腸炎急診 – 當張仲景遇上史丹佛

翻訳文

03/14/2014。

今日の夕方、診療所を去ろうとした時、スタッフさんが急に私を止めました。

 

ある患者さんが急にお腹が痛くなって、お母さんの同伴でスタンフォード大学から急いで来ている。私に診てほしいそうです。この患者さんはスタンフォード大の生物科学研究員で、20代の背が高くて綺麗な女性。

 

診療所に入った時、手で右下腹部の盲腸のあたりを押さえていました。

四肢は氷みたいに冷たくなり、全身から冷え汗が吹き出している。痛くて話すらできない。

 

彼女の状態を見て、急性盲腸炎の可能性が高いのが分かりました。

すぐ検査を行い、盲腸炎のツボを押して確認したり、8,9割で盲腸炎若しくは盲腸の所に問題があるのが確認できました。

 

その後は急いで『中医学の救急』。

最初に刺したツボは、

盲腸点(足三里の下1~2寸)天枢、関元。

10分くらいで痛みが減り始めた。

 

既成品の大黄牡丹皮湯をアレンジしたのを飲ませました。

煎じ薬は間に合わないので、既成品で救急対策としてとりました。

 

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牡丹皮(ぼたんぴ):瘀血を溶かす生薬の一つ。

次に刺したツボは、支溝、照海、梁丘、足三里。

15分鍼を置いたら、患者さんの痛みは明らかに減り、リラックスしてもう寒くならない。

 

もう一度漢方薬の既成品を飲ませ、痛み止めと腸を広げる生薬を追加し、その後は3日分の煎じ薬を渡して患者さんは帰りました。

 

前後の治療には30分くらいかかりました。

患者さんが帰る時、だいぶ良くなり笑うことができました。

 

私は患者さんのお母さん(私の患者さんでもある)に聞きました。

「なぜスタンフォード大学の救急病棟に運ばなかったのか?」

 

お母さんが言うのは、「自分も盲腸炎だと予測はした。救急病棟に運んだら確実に盲腸を切り取るでしょう?」

 

彼女は娘さんの盲腸を切りたくない、中医学も盲腸炎の救急対策があると思って、退勤ラッシュでスタンフォード大学から診療所のEl Camino Realまで渋滞があるのを知っていながらも、私に先に診てほしかった。

 

彼女が言うのは、「私が診療所を離れる数分前に連絡できて良かった。いなかったらどうしようと迷ったかも」

 

彼女の言葉、彼女が私に対する信頼、とても感動しました。

 

小さい時、外科医に憧れたけど、物理学と半導体の道に行き、小さい時の手術メスで人を救う考える方は徐々に忘れました。

 

車で帰る時、夕日を見て、金曜日の賑やかなPalo Altoを見て思ったのは、手術のメスがなくても同じように人を救う事ができる。

 

週末までの忙しさで疲れた心身も、疲れが飛んで行きました。

 

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考えると人生は不思議です。

小さい時の手術メスはなくなり、物理学、電気、管理、投資をやって人生はすでに半分過ぎています。

 

小さい時の手術メスはまた浮かび上がったけど、この道具はすでに華やかで論理的な中医学に変わっている。

 

2014年3月16日。

患者さんからだいぶ良くなったとメールが来ました。

今回は非常に成功した中医学の救急だと言えるでしょう。

李哲の感想

急性虫垂炎(盲腸炎)は、暴飲暴食と関係があります。

急いで食べたあと動き回ると、食べ物が降りなくて盲腸の所でつまり炎症が起きるのです。

 

西洋医学の治療では、すぐ開腹手術して盲腸を切り取り。

緊急時に良いけど、開腹手術のデメリットがあります。

 

①傷痕が残る。

②運が悪くて腸粘膜がくっついた場合は、腸閉塞の症状が出る。

 

手術後すぐ腸閉塞になる人もいるし、何年か後にメスを入れた所に便のつまりが生じて、腹痛.便秘症になる人もいます。この傷口周辺の痛みはとても厄介で、治りがなかなか悪い。

 

中医学の漢方薬.鍼灸は、開腹手術なしでも治療ができる。

鍼だけだと力が足りないかも知れないので、漢方薬も同時に使えば最強の治療になります。

 

元になる処方箋は上に書いてますが、臨床では漢方医がアレンジして使うので、詳しいのはやはり漢方医に聞いてみて方が良いです。