先生は合縁奇縁がある患者しか治せない

この記事は約4分で読めます。
お医者さんは合縁奇縁がある人しか治せない

お医者さんは合縁奇縁がある人しか治せない

こんにちは。李哲です。
職業病なのか、毎日出勤途中でいろんな患者さんを見かけます。

  • 片足を骨折したのか、白い包帯を巻いて杖で歩いてるサラリーマン。
  • 脳梗塞後遺症の半身不随で、杖で歩いてる40代の女性。
  • 知的障害児。コントロールが効かなくて叫んだり走り回ったりしている。
  • 看護する人に手伝いされ、車いすに座っている脳性麻痺の人。

… …

以前だったらかわいそうで、善意でわざわざ教えに行ったかも知れません。「中医学治療で良くなるので、試して見たらどうですか?」

ニハイシャ先生1の講義を勉強してから、このような善意は止めました。善意は誤解されると逆効果を起こすから。

「こいつ、なにか不純な目的があるのではないか?」
だいたいの方は、警戒するに間違いない。

中医学でよく言うのは、
「医者父母心」
「慈悲為懐」

同情心と慈悲は、医療従事者の欠かせない人格だと思います。 ただし、本当の慈悲は何なのか?

無料で生活用品を配れば慈悲?
あるいは貧しい人にお金を寄付すれば慈悲だと言えるのか?

鍼灸医になってからも、本当の慈悲の意味を考えたことがあります。

医学.風水など中医学の知識を勉強して、新しい世界を発見した時は楽しいです。でも、辛くなる時も増えてきました。

知識を知らなかったら何も考えないのに、残念ながら知っているのです。他の人を見て、「あ~~~こうすれば良いのに…」と思うけど、それはあくまでも自分の思いでその人の思いではない。

ニハイシャ先生から教わったのは、「あなたの慈悲から生まれた行動が、良い結果にならなかった場合、本当の慈悲ではない。」

余計なお世話は、怠け者を生み出すかも知れない。
過剰な同情心は、悪質な犯罪者を生み出すかも知れません。

慈悲で治療したのに、逆に恨みを買う。おそらくニハイシャ先生は、辛い経験をたくさんしてきたと思います。ニハイシャ先生の弟子の一人が言った言葉があります。
「あなたは一所懸命、患者さんを助けようとしている。しかし、患者さんはあなたの助けを求めているのか?

アメリカの漢方医、李宗恩博士2の治療例を見ればわかります。漢方医が一所懸命治療しても、患者が治療効果を破壊しているのです。

中医学には有名な言葉があります。
「医治有縁人」

その意味は、

お医者さんは合縁奇縁がある人しか治せない。

以下の翻訳文には漢方薬の効果があるのにもかかわらず、漢方薬を信じなくて治療を止めた患者がいます。惜しいとしか言えません。

合縁奇縁があれば自然に治療に来るし、縁がない人にはわざわざ声をかけても治療がうまくいきません。いくら説得しても、必ずいろんな理由で断ります。

だから、私も善意なアドバイスは止めました。一人ひとりの運命は「神さま」が決めているので、運命に任せようと思いました。

身近な親族の鍼治療のとき、聞く耳を持たないとは知っていたけど、説得をし続け最後は結果なしで終了。同時の虚しい気持ちは以下の記事でも述べました。

偉そうにいろいろ書きましたが、医療現場では確かに存在する事です。いくら腕が良くても、治療に来ないかぎり何もできない。信じてくれないと治療効果も出ません。

私がブログを書き続ける目的は、合縁奇縁がある方の目に止まり、ほかの治療法があることを教えるためです。

自分一人の力では大したパワーにはならないけど、一人でも考え方が変わるキッカケになると、ブログを書いたが甲斐があります。

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

  2. 李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

コメント

タイトルとURLをコピーしました