静脈瘤で左足激痛・力が入らない女性が1週間で完治|漢方+鍼灸

左足に突然激痛が走り、力が入らなくなった——。

静脈瘤がある41歳の女性が、わずか1週間の漢方薬と鍼灸で完全に回復しました。手術を検討する前に知っておきたい、瘀血と冷えを根本から改善する中医学のアプローチです。

ほかの漢方医の静脈瘤症例:黄耆桂枝五物湯を1週間飲んで、下肢静脈瘤が50%減った男性。

目次

足が痛くて力が入らない女性、1週間の漢方薬と鍼で治った

2013.3.12
患者さんは41歳の中国人女性。
左足に突然力が入らなくて、激痛が起きました。両足には静脈瘤がある

静脈瘤による左足の激痛で両手で足を押さえる女性(漢方と鍼灸で1週間で改善した症例)
静脈瘤がある41歳女性が突然感じた左足の激痛と力が入らない症状。漢方薬と鍼灸治療でわずか1週間で完全に回復した実例です。

環跳穴は痛くない、たまに頭痛があってチクチク痛む。生理前に頭痛がする。
血圧は130~160/80~100。
食事で気持ち悪くなるけど、胃酸逆流はない。ここ数年、毎日2杯のコーヒーを飲んで、以前はたくさんのサプリメントを飲んでいました。

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以下は問診内容。

●寒熱:正常。
●汗:汗が出にくい、寝汗はない。
●睡眠:夜12時に寝て、朝5時にトイレに行って6時に起床。寝起きは疲れている感じ。
●食欲:強すぎる。甘いものが大好きで、酸っぱいのが嫌い。口臭がある。
●便通:毎日1回以上。
●尿:頻尿、尿の色は透明。
●口渇:常にお湯を飲む。
●生理:以前は21日周期だったけど、最近は24日周期。生理が来て2日目は出血量が多くて、赤黒の血の塊も出る。

腹診:肝臓と脾臓は正常。
脈診:平浅、浮いてない。尺脈がある。脈は無力、細いけど正常だとも言える。
眼診:脾臓の反射区が大きすぎて、肝臓は逆に小さい。肝臓の反射区の輪の形が良くない。

ツボの圧痛検査:三陰交穴は圧痛があり、血海には無し。

処方箋:
芍薬、炙甘草、桂枝、白朮、茯苓、牡丹皮、三七、川芎、桃仁、加工したトリカブト(炮附子)、生姜、牛膝。

鍼灸のツボ:
三陰交、血海、太衝、合谷、太白

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2013.3.18
再診察。
彼女の報告:
左足は完全に治りました。

※スタンフォード大学の博士、李宗恩中医師1の症例、左腳靜脈血栓,突然左腳無法用力,很痛 – 當張仲景遇上史丹佛(2013-3-24 発表)を李哲が完全翻訳しました。

なぜ1週間で治った?中医学の視点|李哲が説明

処方箋の解釈

上記の処方箋、李宗恩博士の解釈によると、「芍薬甘草湯しゃくやくかんぞうとう」をもとにして瘀血を溶かす生薬と温める生薬(炮附子)を入れたものだそうです。「芍薬甘草湯しゃくやくかんぞうとう」は下半身の痛み、例えば膝の痛みにも有効です。以下の漢方薬症例、どうぞご参考に。

李哲の考え方から見ると、大げさになりますが、以下のような解釈になります。

桂枝湯+芍薬甘草湯(傷寒論) + 桂枝茯苓丸(金匱要略) + 当帰芍薬散の構造 + 三七・牛膝・炮附子で現代的に強化したもの。

処方箋の狙いは:冷え・瘀血・水滞・気血の不足を同時に改善し、特に下半身の痛みを取ること

1. 瘀血(血の滞り)による痛み

  • 牡丹皮
  • 桃仁
  • 川芎
  • 三七
  • 牛膝

強力な活血化瘀処方 → 慢性痛・刺すような痛み・固定痛・冷えで悪化する痛みに適応

2. 気血の巡りを整える(桂枝湯構造)

  • 桂枝
  • 芍薬
  • 甘草
  • 生姜

気血の流れを整え、筋肉の緊張を緩める

3. 脾虚・水滞の改善

  • 白朮
  • 茯苓

むくみ・重だるさ・湿気による痛みを改善

4. 寒凝(冷え)による痛みの改善

  • 炮附子
  • 生姜
  • 桂枝

冷えで悪化する痛み・血流低下を改善

5. 下焦(腰・下肢・骨盤)への作用

  • 牛膝(引経薬) → 痛みを下半身に誘導して改善する

静脈瘤の手術は再発しやすいのがデメリット

静脈瘤は女性に多いです。
ひどくなると、上記の患者さんみたいに血栓がつまって足に激痛が走り、力が入らなくなります。病院の治療だと一般的にカテーテル手術でしょう。管を通してつまりをなくすやり方。

手術で効果があるかも知れません。
しかし、なぜ静脈瘤ができるのかを解決しないで、詰まったところを通しただけではダメです。また再発しますから。そして、いわゆる最先端の血栓除去術には落とし穴があります。以下の記事で討論しているので、参考になると幸いです。

中医学の治療法は温める+瘀血を取る

中医学の理論では、静脈瘤はほとんど瘀血です。
瘀血ができる原因は、静脈の流れが遅くて、血の塊ができる。血の巡りが遅いのは、運動不足もしくは下半身の冷えが原因です。

足の冷えには鍼治療も有効

足の冷え性に対して、鍼治療の効果もいいです。
漢方薬みたいに1杯飲んだだけで熱くならないけど、ジワジワと変化して来ます。まれな例ですが、1回受けただけで体が燃えるように熱くなった方がいました。以下の治療例、参考になると幸いです。

十数回の鍼治療後、冷たい足が暖かくなり、夜は逆に足が熱くて目が覚める女性もいました。以下の記事、どうぞご覧ください。

足の冷え、足の痛みがありましたら、漢方医もしくは鍼灸医に治してもらってください。手術するよりも効果的で副作用の心配がありません。

  1. 李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

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