本場の中国鍼:李哲鍼灸院

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性機能は強くなってないけど、全身の痛みが消えた

こんばんは。李哲です。

今日はアメリカの中医師:鄭智城先生の記事を翻訳しました。

 

もとの中国語本文のリンク先は、 

壮阳药乎?麻黄附子细辛汤应用几例(二)_郑智城

(2012-06-01 05:32発表)

 

 

性機能は強くなってないけど、全身の痛みが消えた

スペイン人男性一人が治療に来ました。

この男性は背が高くて、ガッチリしている。

 

外見がすごくでかくても、私から見ると見た目だけ強そうで、何の役にも立たない。脈診、舌診、眼診をすれば、弱っている内臓がすぐ分かります。

 

彼は完全に虚証でした。

顔にはハキがない。

話が少なくて沈黙。

脈は弱い。

 

最初は黄耆桂枝五物湯を使って、効果は非常に良かったです。だから再診察に来ています。

 

最近は黄煌先生*1の記事で、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)は生殖機能を強化する作用があるのを知りました。

 

性機能を強化、これを断る人はいないでしょう。

 

だから、彼にも1日分を処方しました。

ほかには鎖陽などを追加して、小さな袋に入っている。

 

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鎖陽の画像

翌日に彼の奥さんから、質問の電話がかかってきました。

「あと2~3日分ほしいですが、ありますか?」

「もちろんできます。」

 

そして、時間とおりにご主人が取りに来ました。

 

私は喜んで彼に聞きました。

「性機能が強化された感じがしますか?」

「ないですよ。でも、この漢方薬を飲んでから、全身の痛みが消えました。以前はアチコチ痛かったけど。」

 

彼の英語は良くないので、手振り身振りで話したからだいたい分かったのです。

 

彼はタクシー運転手で、若い時は体力仕事もして、全身の痛みがあるそうです。

 

最初、彼に処方した「黄耆桂枝五物湯」は、体力を強化する処方で鎮痛は二の次。今度の麻黄附子細辛湯は、鎮痛が最優先の目的ですね。

漢方薬1日だけで、生理が順調になり、鼻のアレルギーが改善

一人の中国人女性。

ウォールストリートの有名な会社で働いている。

最初に治療に来たのは、咳のため。

 

彼女の状況を聞いて、腎臓が弱いのが分かりました。

処方したのは半夏、陳皮、茯苓、芍薬、杏仁、五味子、首烏、竜骨、牡蛎。

 

飲んですぐ効果が分かり、睡眠が良くなったので、持続的に治療に来ています。

最近、彼女が言うのは「鼻のアレルギーがひどくて、毎晩寝る時に鼻が詰まって大変です」

 

そして、私は麻黄附子細辛湯を処方しました。ほかには鎖陽と萆薢を追加。3日分。

ほかに出したのは生理を良くする漢方薬。

 

数週間後に来たとき、彼女は教えてくれました。

「このアレルギーを治す漢方薬はすごいですね!

1日飲んだだけで効果が出ました。

今回の生理も非常に順調で痛みもないし、血の塊も出ない。

とても満足しています!」

李哲の感想

漢方薬に対して、一つ間違いやすい考え方があります。

 

胃がんだと診断されたけど、なんの漢方薬飲めばいい?

腎不全で人工透析をしているけど、なんの漢方薬飲めばいい?

… …

 

中医学の先生のこのような質問するのは、探している相手を間違っています。中医学にはこんな病名がないので。

 

中医学は病名で決めるのではなく、その患者さんの自覚症状でオーダーメイドします。

 

病名は西洋医学のもの。

西洋医学の病名で漢方薬を決めるのは、大間違い。

 

だから、麻黄附子細辛湯が生殖機能を強化する処方だと、勘違いしてはいけない。

 

本当のことは、「患者さんの症状に合うから、ついでに性機能も強化された」だけです。

*1:黄煌先生は南京中医薬大学の教授で、『傷寒雑病論』の処方をよく使う先生らしいです。この先生の著作は読んだことないので、具体的には分かりませんが、中国では有名みたいです。