血精液症(精液に大量の血が混ざる症状)、3日の清心蓮子飲で8~9割改善

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こんにちは、李哲です。

アメリカの中医師:鄭智城先生1の症例、同志艾滋病男射精出血三剂而愈_郑智城(2013-08-13 発表)を翻訳しました。血だらけの精子が出た時、見た目は怖いものですが、怖がる必要がありません。漢方薬もしくは鍼で治せるから。以下が一つの漢方薬症例、参考になると幸いです。

精液の中に大量の血が混ざって怖い!

一人の若者男性。
見た目は体がガッチリ、筋肉隆々、優しい顔をしています。彼は同性愛でHIV陽性、西洋薬を飲み続けていますが、普段は漢方で体調不良を治す感じです。

すごい仲が良くなったある日、彼からメールが来ました。
「精液の中に、大量の出血が混ざって怖いです!」

この症状は聴いただけでは、どうしたら良いか分かりません。以前、このような患者さんを見たこともないから。考えている最中に、一つの処方を思い出しました。

清心蓮子飲(せいしんれんしいん)

蓮子(れんこ):心臓の火を下ろすことができる生薬。イライラ、不眠、不安障害などによく使う。

蓮子(れんこ):心臓の火を下ろすことができる生薬。イライラ、不眠、不安障害などによく使う。

3日の「清心蓮子飲」で8~9割良くなった

処方の内容は黄芩、麦門冬、地骨皮、車前子、炙甘草、柴胡各15g。石蓮肉、白茯苓、黄耆、人参各23g。3日分処方しました。

この処方の適応症は心火が多くて、気陰両虚。
特に男性の泌尿器の病気、女性のおりものなどに有効です。

数日後、彼にメールして状況を聞いたら、彼が言うのは「8~9割良くなりました、どうもありがとうございます!」

「清心蓮子飲」を処方したのは直感

その後、彼の紹介で数人の同性愛患者さんが来ました。彼が自信満々で、「あの先生なら治してくれる!」と保証しているそうです。

清心蓮子飲で血精液症を治す機序は、私もまだ完全に分かっていません。今回は直感的にこの処方だと思いました。

人間の体は非常に複雑なシステムで、なぜこの症状が出たのか、なぜこの処方で治せるのか、すべて解釈できるものではない

体のシステムに関する中医学の考え方は、以下の記事が参考になると思います。

私が思ったのは、彼は「陰虚証」以外に「気虚証」もあります(房事、性行為が多いと仮説する)。「気虚証」と「陰虚証」の影響で出血し、小便から出たと考えられます。

李哲の説明:
性行為(セックス)が多いと健康を損ないます。特に重病治療中は房事(性行為)が禁止。
詳しい理由は、以下の記事をご覧ください。

病気治療中に房事(性行為)を禁止するのは、筋が通る話なのか?

排便後、頻尿になる男性も「清心蓮子飲」で治癒

もう一人の若者男性。
毎回天気が蒸し暑くなると、お通じの後に頻尿の現象が起きる。

最初、私は猪苓湯ちょれいとうを処方して少し効果はありました。しかし再発するのです。あとで清心蓮子飲を処方したら、彼が言うのは「この処方はとても合う感じ!」

15日間飲んで、その後からは再発してないです。

李哲の説明:
猪苓湯ちょれいとうは尿路結石に良く処方されます。血尿・尿が出ない・排尿痛などの症状でしょうか。以下の症例が猪苓湯ちょれいとうで腎臓結石を治した内容。参考になると幸いです。

腎臓結石で腰と背中が痛いのは、2週間の「猪苓湯」で治った症例

(おわり)

  1. 鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。

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