ひどい腰痛には、鹿のしっぽが効果絶大

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こんにちは。李哲です。

今日はアメリカの中医師:鄭智城先生*1の記事を翻訳しました。 もとの中国語本文のリンク先は、虚弱型的腰痛用鹿尾巴效果最好_郑智城(2012-09-11  発表)

中年過ぎてから、持病の椎間板ヘルニアが発作したお父さん

最近私のお父さん、持病の腰痛がまた再発しました。皆さんが言う椎間板ヘルニアというか、坐骨神経痛というか。具体的な病名はどうでもいいです。お父さんは病院に行って検査もしない、全部自分で漢方薬で解決しています。

中年を過ぎてから、お父さんの椎間板ヘルニアは発作して、過労の際によく痛くなりました。毎回発作すると全身が動けないので、見た感じでは怖かったです。

今でも、お父さんの腰椎第4番と第5番の間には、突出した椎間板が見えます。

▼李哲の説明:病院の先生は、よく神経を圧迫しているから腰痛・お尻の痛みが出たと言います。残念ながらこれは間違い。私が尊敬するニハイシャ先生1は、以下の記事でボロクソ言ってました。

旅行先でお酒が腰痛を抑える「鎮痛剤」になった

4年前、お父さんは腰痛が発作しました。ちょうどその時、ヨーロッパ旅行だったので仕方なくコルセットを持ち杖を使って、飛行機に乗りました。

旅行の時、お父さんはいつもお酒を飲んでました。お酒は鎮痛作用があるし、血の流れを良くするから。また、良いお酒は腎臓を養う作用があります。良いお酒というのはVSOP、Gonac、XOなど

ある日、イタリアで登場する時、お父さんはいつもの通りお酒を一本持って入りました。しかし、安全検査する人はどう説明しても「お酒の持ち込みはダメです」と言われたのです。

お父さんはお酒を捨てるのがもったいなくて、その場で開けて一気に8割くらい飲みました。この飲み方で腰痛はもっと早くなくなり、ヨーロッパ旅行は基本的にお酒が薬膳になりました。

▼李哲の説明:鄭先生はアメリカで治療院をやっているから、アメリカ人が多いです。面白いのは薬剤師まで来ること。なぜ鎮痛剤を飲まないで漢方を飲みに来たのか?簡単にいうと、鎮痛剤の毒性を薬剤師は誰よりも知っているからです。

鹿のしっぽで、腰痛はさらに良くなり

最近、お父さんの腰痛がまた再発して、鹿のしっぽとほかの生薬を一緒に煎じて飲みました。もしくは、鳩と一緒に煮詰めたスープを飲む。これでまた、さらに良くなりました。

鹿のしっぽ:滋養強壮の効果が高い生薬

鹿のしっぽ:滋養強壮の効果が高い生薬

鹿のしっぽは、虚証の腰痛を治す時に効果絶大です。

私も何回か患者さんに処方しました。たくさんの患者さんは飲んだ後、数年後まで効き目を持ちました。病院の手術より、全然効き目があります。

▼李哲の説明:鄭先生の患者さんには、子宮内膜症の激しい腰痛で眠れない女性がいました。幸いにも解決する劇毒漢方をみつけ、一晩で腰痛が良くなったのです。どんな劇毒を使ったかは、以下の記事を見れば分かります。

李哲の感想:腰痛には、鍼治療が早いかも知れない

お酒がもったいないから空港で一気飲みするお父さん、笑っちゃいますね。それで腰痛が緩和したのは何よりですが。

良いお酒は確かに滋養強壮剤になるけど、ほどほど程度の話。毎日ベロンベロンになると、逆効果が出ますね。

臨床症例を見ると、お酒の飲みすぎで膵炎になった若者がいます。関連記事は以下をご覧ください。

鹿には2つ有名な生薬が取れます。

①鹿の角

②(上記の)鹿のしっぽ

頑固な腰痛、数十年の腰痛を治すとき、①もしくは②の生薬を入れると効果が上がります。

臨床で鹿の角は腰痛を治すだけではありません。婦人科疾患を治すときも効果バツグンなのです。以下は鄭先生のもう一つの記事、参考になると幸いです。

中国では貴重な滋養強壮作用がある生薬、たとえば本物の鹿の角、熊の胆、トラの骨などお酒に漬け込んで、半年後・1年後に飲む習慣があります。(今は野生の熊と虎を密猟したら大罪になる)

年寄りは、肝臓と腎臓が弱って慢性的な腰痛が出やすいです西洋医学の言葉でいうと、椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄・坐骨神経痛などが出る。

この時、鹿のしっぽ・鹿の角はとても役に立ちます。


私の経験では様々な痛みを治すとき、漢方薬よりも鍼灸治療のほうが優れています。特に腰痛。

慢性的な腰痛であろうと、ぎっくり腰であろうと、鍼は即効性があります。1回で痛みが緩和もしくはその場で治癒。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

足つぼ整体の場合は、もう少し時間がかかるけど、それでも鎮痛剤よりは効果が高いです。以下は一つの足つぼ整体の施術例、どうぞご参考に。

鍼治療だと整体よりも効き目が早いです。

今でも覚えていますが、一人の女性がぎっくり腰で来ました。当時、鍼をしたのは左右の後渓穴。刺して得気(響きがある状態)した直後、「腰を回して見てください」と患者さんに言いました。

来たときは痛くて動けなかった患者さんは、半信半疑で腰の前屈・後屈運動をしてみたら全然動けるようになったので、びっくりしていました。

ぎっくり腰は、この1回で治り。というか、最初の4~5分で治療が終わりです。残りの時間は滋養強壮作用があるツボで、体のメンテナンスをしただけ。

ギックリ腰ほど多くないけど、臨床ではギックリ背中の患者さんもいます。病名が違っても鍼治療も同じ、ほぼ1回で治ります。以下は一つの症例、参考にしてください。

これは「私の鍼がすごい!」の自慢話ではありません。どの鍼灸師が刺しても、同じように効きます。

皆さんに知ってもらいたいのは、急性の痛みを治すとき、鍼の効果はあなたが信じられないくらい早い事。

本物の鍼灸に出会った方は、鍼灸の効果が分かるはず。出会ってない方は、恵まれることを祈ります。

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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