鍼灸でED(勃起不全)が改善!重病治療中の性行為節制の重要性

EDが鍼灸で完治したはずの彼が、再び来院した理由は『胸の痛み』でした。
原因は過労とストレスによる心臓の疲弊。

鍼灸数回で痛みはスッキリ消えましたが、今回はもっと重要な話があります。
重い病気治療中は性行為を極力控えるべき――中医学の鉄則です。

『毎週しないと精子が古くなって体に悪い』?
それは完全に誤りです!

目次

鍼灸でED完治→今度は胸痛で再来院!中医学が教える意外な原因

こんにちは、李哲です。

先日、過去に治療した男性患者さんが久しぶりに来院されました。この方は以前、ED(勃起不全)で悩んでおり、鍼灸治療で症状が改善した方です(過去の症例)。今回は、「EDは完治しました。今は時々胸が痛むので診てほしい」とのことでした。

この患者さんの状況はよく理解しています。過労とストレスによる心臓の疲弊が原因です。十分な休息とストレス管理を行い、鍼灸治療を施せば、胸の痛みはすぐに改善します。これは日常的な治療ですが、今回は別の重要なテーマをお話しします。

関連記事:動悸、心臓が痛いおばあちゃん、鍼4回で治った例

病気治療中こそ性行為を控えるべき3つの理由(中医学視点)

重い病気を治療する際、性行為の回数を極力減らすことが重要です。この点は見落としがちですが、健康回復において非常に大切です。

この患者さんには、ED治療時に「治療中は性行為を控えてください」と伝えました。すると彼は笑いながら、「毎週性行為をしないと精子が古くなって体に悪いと聞いたけど?」と返してきました。この「精子が古くなると体に悪い」という説は、中医学では完全に誤りです。

中医学では、腎精(精液)は体の貴重なエネルギーとされ、性行為を控えることで腎臓のエネルギーを節約し、体の回復力を高めます。特に重い病気治療中は、このエネルギーを治療に集中させる必要があります。過剰な性行為は腎臓を弱らせ、回復を遅らせます。

青空を背景に『節約』と書かれた旗を持った手。鍼灸治療中のエネルギー節約を象徴。
鍼灸治療中の性行為節制は、腎臓のエネルギーを節約し、健康回復を促進します。

140歳まで生きた漢方医の教え:年齢別性行為の目安

唐の時代に140歳まで生きた漢方医、孫思邈(そんしばく)の教えを紹介します。彼は年齢に応じた性行為の頻度について以下のように述べています:

人年二十者四日一泄,三十者八日一泄,四十者十六日一泄,五十者二十日一泄,六十者閉精勿泄,若体力强壮者一月一泄。

日本語訳

  • 20代:4日に1回
  • 30代:8日に1回
  • 40代:16日に1回
  • 50代:20日に1回
  • 60代:性行為を控える
  • 体力がある高齢者:1ヶ月に1回

1000年以上前の教えですが、現代でも参考になる考え方です。孫思邈の長寿からも、この理論の説得力が伺えます。過度な性行為は、特に40歳以降、腎臓のエネルギーを消耗し、健康を損なうリスクがあります。無理な生活習慣は後悔を招くだけです。

関連記事:房事(性行為)を禁じなくて、病気がなかなか治らない・再発する患者さんたち

『週2〜3回しないと精子が古くなる』は本当?中医学が断言する真実

「1週間に2~3回の性行為が必要」という西洋医学の主張は、中医学の観点から見ると誤りです。ヨガや気功の修行者は禁欲生活を送ることが多く、それでも健康を維持しています。インドでは90歳近い禁欲主義者が子供を授かり、話題になった例もあります。

孫思邈は以下のように述べています:

“人年四十已下多有放恣,四十已上即顿觉力气一时衰退。衰退既至,众病蜂起,久而不治,遂至不救。所以彭祖曰:’以人疗人,真得其真,故年至四十,須識房中之術’。”

(『備急千金要方』より)

日本語訳:40歳前は性欲に溺れがちだが、40歳を過ぎると急激に気力が衰える。衰えが進めば多くの病気が発生し、治療せずに放置すると命を落とす。だから、40歳前には性行為を節する「房中術」を学ぶべきだ。

性行為を完全に否定しているわけではありません。適度に節することが健康維持の鍵です(参考:『養生訓』)。

腎臓のエネルギーが強いとEDや認知症を予防

中医学では、生殖機能は腎臓の気(エネルギー)が司るとされています。腎臓が強ければ、ED(勃起不全)になるリスクは低く、認知症の予防にもつながります。腎臓は「先天の精」と呼ばれ、生まれ持った生命力の源です。このエネルギーを適切に管理することで、若々しさと健康を維持できます。

しかし、現代の20代・30代でもEDに悩む人が増えています。原因は、環境汚染、過労、西洋薬の過剰摂取です。ビタミン剤、高血圧薬、コレステロール低下薬、鎮痛剤、抗生物質、ワクチンなど、どれも腎臓や肝臓に負担をかけます(関連記事)。ED予防の最良の方法は、西洋薬やワクチンから距離を置くことです。

性行為はエネルギーを大量に消耗する

性行為は腎臓のエネルギーを大きく消耗します。特に病気治療中は、腎臓が修復のためにエネルギーを必要とします。中医学の陰陽五行論では、腎臓はすべての臓器のエネルギー源であり、体の「根っこ」に例えられます。

病気治療中に性行為でエネルギーを浪費すると、腎臓のエネルギーが不足し、修復作業が遅れたり、治療が進まなくなったりします。

特に以下のような症状がある方は、性行為を控えるべきです:

  • ED(勃起不全)
  • 頻尿、尿が出ない
  • 聴力低下
  • 膝痛、腰痛

治療中はエネルギーを集中させ、早期回復を目指すことが重要です。体調が回復した後は、適度に性行為を楽しむのは個人の自由です。鍼灸治療は、腎臓の気を補い、体のバランスを整える効果があり、EDや他の症状の改善に役立ちます。実際に、今回の患者さんのように、鍼灸でEDが改善した例は多く、治療の継続と生活習慣の見直しが鍵となります。

関連記事:坐骨神経痛・そけい部痛・ED・花粉症を3回の鍼治療で改善:症例解説

まとめ

鍼灸治療でEDが改善した症例を通じて、重い病気治療中の性行為節制の重要性を解説しました。140歳まで生きた漢方医・孫思邈の教えや中医学の理論に基づき、腎臓のエネルギーを節約することで、健康を維持し、病気の回復を早められます。

「精子が古くなると体に悪い」という誤った情報に惑わされず、適切な生活習慣で健康を取り戻しましょう。

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