本場の中国鍼:李哲鍼灸院

本場の中国鍼で生理痛、生理不順、不妊症、腰痛、肩こり、首こり、ヘルニア、胃痛、頭痛、がん緩和ケア、便秘、下痢など様々な不調を整えます!

大声で叫ぶ、気持ちのコントロールができない発狂は著しく改善され、口内炎・便秘も同時に治った例

こんにちは。李哲です。

倪海厦(ニハイシャ)先生の真伝弟子であり、著名なアメリカの中医師:李宗恩博士*1の漢方薬治療例を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、精神分裂、躁鬱、發狂大叫 – 當張仲景遇上史丹佛 (01/12/2021発表)

 

精神分裂病、躁うつ病がひどくて発狂して叫びまくる患者が、漢方薬で著しく改善した内容が書かれています。精神科の薬でもコントロールできない患者、なんでどうして漢方薬で良くなったかは、治療記事に詳しく書いています。同じ病気で悩んでいる方へ、参考になると幸いです。

大声で叫ぶ、気持ちのコントロールができなくて発狂する女性患者

今回の治療例は特別です。

最初は難しそうだと思ったけど、予想外に進歩が著しくて、2回の治療でだいぶ改善されました。

 

患者さんは27歳の中国人女性。2歳半から自閉症の症状があり、他の人とのコミュニケーションがうまく取れません。でも、成績は良くて専門学校まで通い、ピアノと絵を書くのが得意でした。

 

2年前から自分でもコントロールできない発狂、大声で叫ぶ症状が現れました。毎日数回は興奮して大声で叫び、家族がどんなに慰めてもダメな状態。

 大声で叫ぶ、気持ちのコントロールができない発狂は著しく改善

 

たまに、患者さんは夜中に鋭い声で叫びまくるから、家族は隣人クレームが心配で、厚い布団で患者を被せるしかなかったそうです。患者さんは叫びが激しい時、コンクリート壁に頭突きをし、出血しておおケガするかどうかも考えてない。

  

西洋医学が出した診断名は、精神分裂病、躁うつ病、強迫性障害。鎮静剤とほかの精神科の薬で、患者さんを抑制したいるだけで、根本的な治療ができていません。

 

患者さんはたくさんの漢方医、鍼灸医に診てもらいました。飲んだ漢方薬は、甘麦大棗湯、竜胆瀉肝湯、元胡止痛片…でも、あまり効果がなかったです。

 

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患者さんはほかにも症状がありました。長期的な生理不順で、半月~4、5ヶ月遅れるときもある。生理前は発狂、大声で叫ぶのがひどくなり、季節の変わり目にも発狂がひどくなります。

 

また、お腹が非常に張りやすく、いろんな食べ物で口内炎が起きやすい。牛肉、羊肉は言うまでもなく、鶏肉料理でも口内炎になります。患者さんの家族は仕方なくて、鴨肉・魚・少量の豚肉をあげるしかなかったです。

 

患者さんの唇は、長期的乾燥して裂けている。手足は氷みたいに冷たい。排便は毎日あるけど、トイレに入ると1時間も出てこない。排便の問題なのか、心理的原因なのか、家族はわからないそうです。知っているのは、患者さんの便が非常に臭いだけ。

 

患者さんは毎日お昼にやっと起きられて、寝起きは気分が悪くて、大声で叫ぶそうです。

 

▼李哲の補足説明:

口内炎になりやすいのは、腎臓の陽気が浮いて「虚火」が原因のときが多いです。中国・河北省の張静先生の漢方薬症例があるので、どうぞ参考にしてください。

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昔の処方箋、そのままでは病気が治らない。アレンジが大事!

 

どう治療すれば良いのか?

中医学を勉強した読者たちは、だいたい推測がついたでしょう。肝血虚と肝陽上亢などと関連しています。

 

しかし、本場の治療になると、「The devil is in the details(細部が肝心だ)」。甘麦大棗湯、竜胆瀉肝湯をそのまま使えば治るもんではありません。

 

▼李哲の補足説明:

甘麦大棗湯は婦人科疾患によく使われる漢方です。特に情緒不安定で、悲しいこともないのに泣いてしまう女性には、うってつけの処方箋。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

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生薬の加減(アレンジ)は、一番大事なところで、病気が治るかどうかを決める肝。この問題は、現在の中医学が抱える課題でもあります。

 

たくさんの中医学教授、いわゆる「大師」(専門家)の話はすごいです。この病気にはこの処方箋、あの病気にはあのツボ。しかし、臨床になると治療効果はダメダメ。

 

たとえ話をします。

一人がボクシングの神様:アリの教材を見て、すべて分かったと自負し、実戦経験もないのにあちこちで生徒を募集して、ボクシングを教えるのと同じです。不思議なのは、現実でたくさんの人が習いに参加し、ある日強盗に会ったらぶっ倒せると思うこと。

 

ボクシング

 

患者さんはオンライン診察でした。

中医学の四診(望診、聞診、問診、脈診)が非常に足りない状態。私は最初治療するとき、わざと生薬の数を増やしました。目的は患者さんの飲んだあとの反応で、私の予想を確認するためでもあります。だから、処方箋はわりと複雑でした。

処方箋の詳細と口内炎になりやすい原因

以下はその処方箋です。

浮小麦、炙甘草、なつめ、遠志、酸棗仁、川芎、知母、茯苓、百合、生地、麦門冬、大黄、厚朴、枳実、木香、陳皮、呉茱萸、炮附子、石膏

 

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【▲附子(トリカブト)の画像】

 

患者さんのお母さんは処方を見て、加工したトリカブトがあるから、また口内炎がひどくなるのではないか、と心配していました。

 

私はお母さんに説明しました。

患者さんの口内炎がひどいのは、胃腸と下腹部に寒気と湿気がひどいから、火が逆流して口内炎になります。

 

患者さんに解熱解毒の漢方薬、あと冷やす食べ物をあげると、口内炎がどんどんひどくなるだけです。加工したトリカブトは石膏などとの配合があれば、口内炎にはならない。

 

▼李哲の補足説明:

自覚症状が口内炎だけだったら、薬いらず食べ物だけで治せます。(ほかの自覚症状がある場合は、漢方薬が必要)以前治した症例で説明したので、以下の記事をご覧ください。

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2回治療したあと、発狂・大声で叫ぶのはだいぶ減り、気持ちが落ち着くようになって、いろんな肉を食べても口内炎にはならなくなった

2回診察してから、患者さんはたくさん進歩しました。

患者さんの家族の報告によると、患者さんの発狂・大声で叫ぶ数はだいぶ減り、発作しても程度が軽い。家族が言葉で慰めるとすぐ安静する。発作してないときは、神智がはっきりしてきて、以前より物事が分かるようになって穏やか。以前は不安・落ち着きがなくて、ずっとブツブツ話していました。

 

また、大好きな絵描きとピアノを始めました。

朝8~9時は自分で起きるようになり、起床後も気分が良くて、以前みたいにイライラしない。

 

そして、トイレに1時間もこもるのは治り、数分後には出ます。食欲は良くなり、牛肉・羊肉・鶏肉を食べても口内炎にはなりません。

 

牛肉を食べても口内炎にはならなくなった

 

患者さんの家族は非常に喜んでました。

この2年間、いつ発狂して大声で叫ぶかわからないので、家族全員の神経は緊張したままだったけど、今はやっとリラックスできました。

 

西洋医学でいう精神分裂病、躁うつ病、強迫性障害の症状が減れば、次の治療内容は生理などの不調です。

要点だけ治せば、他の自覚症状も自然に治る

中医学の臨床で大事な点は、一気にすべてを解決しないこと。

古代の名医たちが強調したのは、10個の問題で2~3個の重点だけ握れば良い。これは戦争と同じで、戦略が必要です。順序よく進むことが必要。

 

中医学治療は順序よく進むことが大事

 

これは違う角度でも説明できます。

盲目的に患者の症状を基準にして、どの処方箋でどの症状を治せるかをいちいち参照するのは、軽い病気を治す時、役に立つかも知れません。しかし、複雑な難しい病気を治すときは、逆に病状を悪化させます。

 

診察で最も大事なのは、生理学・病理学に基づいて病気の本質を見破り、なぜ患者さんに様々な症状があるのかを分かること。そして、全般的に考えて、どのような順序で治すかを考えること。

 

自分の予測と患者さんの治療したあとの変化を見て、一歩ずつ進みながら違う処方箋を出すのは自然に出来上がるものです。

李哲の感想と解釈

李宗恩博士の処方を分析する

李宗恩博士の博士の処方箋には、様々な処方の影が見えます。

  • 甘麦大棗湯(霊にでも取り憑かれたように大泣き・大声で叫ぶなどの精神障害を治す)
  • 酸棗仁湯(主に睡眠障害を改善する漢方)
  • 百合生地湯(うつ病、躁うつ病など気分の浮き沈みが激しい病気を治せる)
  • 小承気湯(便秘を治す一種類の漢方薬)

ただし、李宗恩博士はアレンジしています。

画竜点睛の作用がある生薬は、上記の処方箋に入ってない呉茱萸、加工したトリカブト、石膏など。

 

面白いのは、性質が熱い・温める作用がある呉茱萸、加工したトリカブト以外に、冷やす作用がある石膏も一緒に入れています。一般人には理解しにくいかも知れませんが、性質が真逆の生薬を一緒に使うのは、本物の漢方医こそ出せる処方箋。

 

以下は、トリカブトと石膏を同時に処方したニハイシャ先生の症例。参考になると幸いです。

 

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漢方薬で様々な精神疾患が治る理由

精神分裂病、躁うつ病、強迫性障害などの精神疾患は、西洋医学で治せません。いわゆる鎮静剤は中枢神経を抹殺するので、患者さんは言語能力・思考能力の低下でバカになる。また、行動力が衰えてゾンビみたいになります。

 

精神疾患は中医学理論で言うと、必ず五臓五腑の調子と関連しています。具体的にいうと、人間に気持ちがあるのは臓器の働きであり、五臓六腑に問題が出ると喜怒哀楽がおかしくなる。つまり、西洋医学でいう精神疾患になります。関連の説明は、以下の記事を参考にしてください。

 

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中医学は精神疾患を治すとき、血が足りないのか?瘀血が多いのか?経絡がつまっているのか?様々な原因を分析して、関連の処方箋を出せば患者さんの諸症状は改善してきます。

 

以下は、ほかの漢方医の症例。瘀血を溶かす桃核承気湯で、自然に治りました。

 

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体内環境を改善することで体を治すから、漢方薬は根本的な治療だと言えます。つまり、治ったあとは漢方薬を飲まなくても大丈夫。西洋薬は死ぬまで飲み続ける必要があります。

自閉症はワクチンの後遺障害!

上記の患者さんの家族、2年もビクビクする生活を送ったけど、やっと落ち着いて良かったです。仁術の李宗恩博士に出会ったのは、不幸中の幸いだと言えるでしょう。

 

上記の患者さんは、2歳半から自閉症の症状が出ました。この自閉症は、現代医学が作り出した新しい病気で、ワクチン接種の後遺障害です。昔はこんな症状がなかったから!

 

本ブログのいろんな翻訳文でも言及していますが、自閉症は水銀中毒!自閉症の症状は、脳神経が水銀にやられた時の症状と全く同じ!

 

言い換えると、あなたの子供がワクチン接種してなければ、自閉症になる確率はゼロ!

 

アメリカの漢方医:鄭先生は西洋医学の統計データで、ワクチン接種のせいで自閉症が溢れていると痛烈批判していました。以下の記事、参考になると幸いです。

 

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不幸にも自閉症になったら、脳をバカにさせる鎮静剤を飲ませないで、ほかの治療法を探して下さい。漢方薬なり鍼灸なり、みんな鎮静剤より効果があります。完全に治せるとは言えないけど、少なくても現在のつらい状況から改善されるはず。

 

漢方薬症例はたくさんあります。

以下は、ニハイシャ先生が治療したひどい自閉症の子供の記事、参考にしてください。

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鍼灸でも精神疾患を治せる

数は多くないですが、精神疾患の鍼治療例はあります。

たとえば非定型精神病(西洋医学は病名は、本当にわけわからない)。なぜ鍼灸で精神障害を治せるかも、詳しく説明しました。どうぞ参考にしてください。

  

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ほかにもあるけど、記事の完成次第また公表します。

 

うつ病、躁うつ病、社会適応障害、精神分裂病などで病院の薬を飲む方が多いと思いますが、漢方薬もしくは鍼治療を受けて見てください。副作用もないし、体調が日々進歩しているのが目に見えるはずです。

*1:李宗恩博士の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。